パチンコ「連チャン規制」の壁を突破した傑作! 一躍ヒット作へと登り詰めた初代マシン!!
今や押しも押されぬ人気シリーズ
絶唱。感情を込め夢中になって歌うことのほかに、非常に優れた詞や歌という意味もある。パチンコ『戦姫絶唱シンフォギア』は、まさに「夢中に歌う」「優れた」マシンとなったのである。
『CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア』は業界を、時代を席巻した。導入当初はそれほど注目されていなかったが、その魅力や面白さが徐々に波及し、増台を重ねながら販売台数が4万台を突破したという。
中古台の相場が一時期100万に迫るほど高騰したり、SANKYOの経常利益・純利益が前期比で3倍に跳ね上がるなど驚くべき経済効果も発揮したのである。
スペックは大当り確率が1/199.8のライトミドルで、1種2種混合タイプ。初当り後のほとんどで移行する時短1回+残保留4個の抽選を突破すると、継続率約80%のRUSHに突入するゲーム性となる。
上手い具合に「確変65%規制」の壁を突破
この高いRUSHループ率がヒットの要因のひとつで、本機が登場した時期は連チャンの上限に制限を加える「確変65%規制」が存在していた。連チャンモードでは継続率を65%以上にあげることができないのである。
しかし、本機のRUSHは7回転と残保留の4回転という2つのパートに分かれており、時短7回転での継続率は約64%と規制以内。ただ、右打ち中に貯められた残保留の抽選もRUSHと同じく1/7.4という高い確率で行われているが、これはあくまで時短の範囲外。電サポは作動していないのだ。
この残保留4個分の継続率が約44%で先の時短7回転とあわせて約80%。ほかの機種が65%のなかで突出した連チャン性能をファンに提示できたのである。
ただ、連チャン性だけに留まらないのが本機のすごさ。さらに、ライトミドルながら右打ち中の40%で最大となる15ラウンド約1500発の出玉を獲得することができるボリューム感も装備。
ミドルタイプに比べれば非常に当りやすい大当り確率、限界突破のループ性、満足度の高い出玉感と高いレベルでバランスの取れたスペック的な魅力にあふれた機種なのである。
また、演出面での完成度の高さも見逃せない。3大演出となる「絶唱ゾーン」「聖詠演出」「絶唱演出」は激アツの信頼度とドラマチックな発展パターンやタイミングなど、ファンを引き込む要素にあふれている。
しかも、この3大演出に頼らずとも「レバブル」や「デュランダル保留」、「7テン」などほかにも期待できる演出が多く盛り込まれているので、絶妙な演出バランスでプレイヤーの打ち気を煽ってくれるのだ。
特に最終決戦はRUSH突入を懸けたアツさとともに、見た目でわかりやすい色パターンやほどよく発生するチャンスパターン、ダメそうでも意外となんとかなる良い意味での裏切りなど、まさに本機の山場となる演出になっている。
CR期の終わりにライトミドルながらスマッシュヒットを放った初代『CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア』。新たなパチンコシリーズ機の歴史を作った機種であり、その後のP機に多大な影響を与えたマシンでもある。