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パチンコ大当り必ず確変…「右50%以上が約2000発」の傑作!!

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業界を代表する超大物シリーズ

ライトミドル名機列伝 『CR花の慶次~焔 L5‐K』

 history repeats itself。つまり、歴史は繰り返す。誰が言ったか定かではないが、広く知られる言葉である。この有名なことわざはまた別の故事に言い換えられるかもしれない。温故知新。

 ニューギンはもちろん、いまやパチンコを代表するパチンコ機となっている『花の慶次』。登場から15年経った現在でも絶好の人気を誇るトップランナーである。

 その『花の慶次』の魅力は爆発力にあるが、P機では『P花の慶次~蓮 199ver.』や『P真・花の慶次2 漆黒の衝撃 EXTRA RUSH』など、大当り確率やゲーム性に縛られることなく多彩な機種を提供している。

 多様性の時代である。当然といえば当然の帰結なのかもしれないが、00年代中頃のいわゆる「04基準」がはじまったあたりでも1タイトルに対しさまざまなタイプの台をラインアップすることがあった。

 これらの機種は俗に兄弟機と呼ばれ、変更点は大当り確率や賞球・出玉などのマイナーチェンジバージョンで、現在のようなスペックやゲーム性をまるっきり変えて出すといったようなものではない。

“ちょうどいい”ライトミドルタイプを登場させるムーブが

 このような兄弟機のリリースは人気機種ほどファンに喜ばれるもので、定番・常識となっている甘デジタイプをリリースすることもこういった流れの一環といえよう。

 さて、そんななかミドル・マックスタイプか甘デジかのイメージが強い『花の慶次』シリーズで、”ちょうどいい”ライトミドルタイプを登場させるムーブが10年代のはじめに一瞬巻起こった。『CR花の慶次~焔 L5‐K』はそんな一台である。

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 大当り確率が1/199.8で、大当りすれば必ず確変に突入するSTタイプとして登場。メインとなる兄機はバトルスペックのマックスタイプだったので、この確率帯ならではの仕様となっている。

 STは70回転まで継続し、継続率は残保留を含め約66.5%になる。同シリーズのマシンとしては少々物足りなさを感じないでもないが、右打ち中は半分以上が約2000発の大当りになるので出玉感は抜群だ。

 また、演出面は回転数によって2つの演出に分けられるようになっており、前半の50回転では「焔戦モード」で城門突破・敵陣殲滅などおなじみの演出によるイケイケ感を、残りの20回転は「殿モード」は引き戻し感の濃い演出が展開するなど、同じSTでも雰囲気の違いを楽しめるようになっている。

 ほかにもマックスタイプにはない「猛き炎の刻」や「キセルチャレンジ」などの新演出も追加され、スペック・ゲーム性・演出と新たな『慶次』の一面をファンに見せてくれたのである。

 歴史は繰り返すが古い知見から新たな価値が創造されるので、まったく同じものではない。この『CR花の慶次~焔 L5‐K』の存在がP機における『花の慶次』の奥行きにつながったに違いない。

大森町男

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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