パチンコ・パチスロに貢献した「燃える闘魂」の初タイアップ機!?
2022年10月に入ってすぐ、残念なお知らせがありました。プロレスラーのアントニオ猪木さんが逝去されました。私の子供の頃、テレビのゴールデンタイムで猪木さんの団体「新日本プロレス」の中継が毎週放映されていました。もちろん、憧れの存在だったことは言うまでもございません。
そんなアントニオ猪木さんですが、パチンコやパチスロのタイアップがとても多かった印象があります。数年ごとに何かしらの機種を発表されていて、この業界には貢献して下さったと思います。
パチンコ・パチスロに貢献した「燃える闘魂」
それに関連して、ちょっと前に東京秋葉原で開催された『パチスロの日』イベントにも出演されました。その壇上では、会場に集まったファンに抽選で「気合ビンタ」をして下さったサービスもありました。
また遊技機メーカー「平和」のテレビCMにも出演されていました。猪木さんが坊主姿で滝に打たれているシーンは、後にご自身の遊技機にもアニメで再現されています。
アントニオ猪木さんの遊技機は多数発表されましたが、初のタイアップは2000年発表の『CR闘魂2』(サンセイR&D)だったと思われます。あの『牙狼シリーズ』で有名なメーカーからだったのです。
「新日本プロレス」とのタイアップデジパチ
猪木さん単体ではなく、所属の新日本プロレスとしてのタイアップでした。2000年付近はタイアップが激化した時代で、現在とは違って著名人のタイアップだけでも話題になりました。
簡単なスペック詳細をしますが、当時の主流だったミドルスペックでした。大当り確率315.5分の1、確変突入率50パーセント、1回の大当り出玉約1,900発です。現在のパチンコのように派手なデコレーション筐体や役モノなども皆無で、ごく普通のパチンコ機でした。
「闘魂」という名の機種タイトルがあるぐらいですから、液晶演出はもちろんプロレスに関連しています。大当り絵柄やデモ画面などでは、同所属選手の実写が使われていますが…。
リーチなどで大半使われていたのは、実写ではなく粘土を使った「クレイ人形」で各選手を表現したものでした。それでも表情や容姿はそっくりで、実写と変わりないと感じることができます。
予告ではクレイ人形の選手が出てくる演出はなく、画面背景が赤くなったりイナズマが走ったり、またゴングが鳴り続けたりするモノでした。最も熱いのは、絵柄変動時に画面下の「sansei」と書かれた箇所がフラッシュする予告でした。しかし当時としては役モノがないので、わかりにくかったかもしれません。
リーチは、同所属選手が各々のプロレスの得意技を繰り広げるモノがありました。中でも、アントニオ猪木さんによる「バックドロップリーチ」や「ナックルアローリーチ」などが掛かった時に当りやすかったのです。
そんな本機が発表した数年後、今度はアントニオ猪木さん単体の遊技機が発表されていきます。次回以降に紹介していくかもしれません。とりあえず、プロレスだけでなくパチンコやパチスロにも多大な功績を残した方であることは間違いないでしょう。
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