パチンコ16R獲得で以降「すべて最大出玉」! 激アツのゲーム性を楽しめた傑作!!
強力な一撃性が魅力の「権利物」
かつてパチンコには「権利物」というジャンルがあった。デジパチのように液晶で図柄が揃ってもそこで即大当りとはならず、盤面のどこかに搭載されたVゾーンに入賞させてはじめて出玉獲得の権利を得ることができるのである。
仕組みとしては現在の「V確」や1種2種混合機の構造と似ているが、権利物は大当りラウンドの消化に1回ずつ始動口に入賞させないとアタッカーが開放しないという特徴もある。
ところで、近年の権利物的な機種は複雑な構造の役物による抽選を受けてデジタルを回す、あるいはその逆にデジタルが揃ったあとに役物で大当りの当否を巡る攻防を楽しむといったゲーム性が主流だが、昔はデジパチ感覚でプレイできるマシンも多く存在した。
また、権利物の取り柄としてデジパチにはない「大量出玉」を獲得できる点がある。2回セット、3回セットと呼ばれる方式により、1回の初当りで通常の2倍、3倍の出玉を手にすることができるのである。
このセットタイプの機種は、連チャン全盛の時代において次第に廃れていき、仕組みとして決まった回数の大当りをもって通常より多くの出玉を一挙に稼ぐ機種はあるが、伝統的な「セットタイプの権利物」はパチンコのなかでも特に稀少なジャンルとなった。
豊丸産業から3回権利物の名機が登場
そのセットタイプの権利物の最後を彩ったマシンが『CRドンキホーテ』であろう。3回権利物の名機として名を馳せた同名機種の後継機として2017年に豊丸産業から登場した。
初代『ドンキホーテ2』は大当り確率が1/155と高い確率ながら3回権利のスペックで、大当りには2ラウンドor16ラウンドの振り分けが存在するが、一度16ラウンドが出現すると以降はすべて16ラウンドになるという激アツのゲーム性で人気を博した。
このリメイク版もそのゲーム性を継承しているので、初回大当りで16ラウンドを獲得すれば一挙に大量出玉となる。本機は大当りの異なる3つのスペックが用意されていたのでタイプによって最大獲得数は異なるが、大当り確率が1/229.9のバージョンなら一撃約5400発を見込めるようになっている。
ちなみに、盤面右側には電チューが搭載されていないが、右打ち中は高確率で小当りが発生するために出玉を減らさずに次回大当りまで消化することができる。
この229バージョンのほかに、大当り確率が1/159.8のさらに遊びやすいライトミドルと大当り確率が1/99.9の甘デジタイプがあり、どれも3回セットとなっている。
ただ、甘デジタイプだけはライトミドルバージョンとは少しゲーム性が変化していて、3回目は必ずBIG(8ラウンド)を獲得できるようになっている。したがって、最低でも1回は最高出玉をゲットできるので安心して打てるのだ。
高継続率が当り前になっている時代ではあるが、一部で3回権利物のようなゲーム性を楽しめる機種があってもいいのではないだろうか。
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