パチンコ史に名を残す名機！平均確変継続回数「4.75回」の威力で全国のファンを虜に!!

誰もが知っている時代劇をモチーフにしたCRの名機

　いつも本サイトでは、どちらかといえばマイナーなパチンコ機ばかりを紹介していました。しかし、今回はあえてメジャーだったパチンコ機にフォーカスしてみます。

　私がパチンコを打ち始めて間もない1994年は、色々あった連チャン機からCR機やノーマルデジパチへ移行する変革期でもありました。少額で爆裂してくれた現金連チャン機は、一部のパチンコ店で残っていても、ほとんど市場から撤去となってしまったのです。

　ノーマルデジパチでは物足りませんでした。ましてや予算の無い私にとって、CR機を追い求めることにはとても厳しいものがあったのです。

　そんな状況でも、やむを得ずCR機を打つしかなありませんでした。現在の主要ミドル機である『パチンコ新世紀エヴァンゲリオン～未来への咆哮～』（ビスティ）、『PF 機動戦士ガンダムユニコーン』（SANKYO）、『P Re:ゼロから始める異世界生活』（大都技研）などに似ているかもしれません。一発ツモれば、その見返りは大きいものでした。

　前年の1993年に『CR花満開』（西陣）が登場して人気を博しました。同機がCR機を世の中に知らしめた立役者的な位置づけだったのかもしれません。その後も様々なCR機は3段階設定付として発表されましたが…。

　1994年末に旧フルスペック機としては画期的な1台が登場したのです。それが『CR黄門ちゃま2』（平和）でした。

平均確変継続回数「4.75回」フルスペックの爆発力で大ヒット！

　大当り確率394.3分の1で、確変突入率3分の１から以後2回確変ループ。「水戸黄門」のキャラクターやバランスの取れたリーチなど、同社がノーマル機で発表した後のCR機での発表でした。

　同機が人気機種となったのは、当時の規制内の枠組みの中では実現可能な最高スペックにありました。その平均確変継続回数は、実測で平均「4.75連チャン（理論上）」を誇る爆発力で全国のファンを虜にしたのです。

　リーチアクションでは「弥七」や「八兵衛」といったおなじみのキャラが登場しました。

　信頼度は「ノーマルリーチ」で約0.2パーセント、「弥七リーチ」で約15パーセント、「八兵衛リーチ」には2種類あって、「しりもちリーチ」で約2パーセント、「ジャンプリーチ」が最も信頼できて約68パーセントでした。「黄門ちゃま」でありながら、主役級キャラのリーチが出てこないのは不思議でしたが…。

　やがて同機は、全国で人気機種の一角をなすことになります。設置台数もジワジワと増やすことになって、最終的には約40万台を突破。3種類のセル盤も登場しました。その後も年を追うごとに、現在までシリーズ機がパチスロ機を含めて数多く登場しています。皆さんもご承知の通り、同社の看板機種にまで成長したのです。

　個人的には、良くも悪くもお世話になったCR機でした。最高箱数では、一撃ではありませんが23箱まで出したことはあります。

　ただし確率が400分の１近くの重い機種でしたので、約250分の1の連チャン機で慣れていた私にとっては、当るまでは辛かったですね。しかも確変突入率は3分の１ですので、予算が無くなりそうな時にようやく当っても単発は悲しかったです（現在みたいに、大当り途中で確変に繰り上がったりしなかった時代）。

　この辺りのCR機登場で、パチンコ機の時代が変わった感じがしました。今までは「連チャン」でしたが、これに置き換わって「確変」となったのです。

　現在は間もなく「スマート遊技機」が登場します。何だかCR機登場の時と雰囲気が似ている感覚です。新たな規則の潮目となるかもしれませんが、見届けたいと思います。