事務所連行でメガネが割れ、挙句の果てに… 昔のパチンコ店は「嫌なら来んじゃねえ！」が当たり前!?

　当サイトで連載中のコラム『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』は本当に面白いですねー。最高ですドラゴン広石さん。私ごときには雲の上の存在ですが、同じサイト内で執筆させて頂いていることには感謝感激ですし、とても光栄に思います。

　先週の回は『事務所に連行された彼は戻ってこなかった･･･』という衝撃的な見出しで始まりましたが、皆さんは事務所に連行された経験はありますでしょうか？ まぁ普通に遊技している限り、事務所に連れて行かれるようなことは中々ありませんよね。

連行されるやいなや、4人の強面従業員に囲まれ…

　「事務所連行」といっても現在と過去では全く意味合いが違ってきます。仮に何らかの理由で事務所に連行されたとしても、現在のパチンコ店であれば脅されたり暴力を振るわれたりすることはまずあり得ません。

　ところが、昔は荒っぽいお客さんが多かったですし、従業員側にも荒っぽい人がいましたからね。例えるならば“アウトロー風”とでもいいましょうか。「風貌はパンチパーマ」「顔に大きな傷がある」「目つきが異常に悪い」などなど…。

　まだ接客という概念すらなかった時代のパチンコ店。お客さんに対して敬語を使うわけでもなく、職場環境すらも整っていなかったですから、休憩するのもホールの中。両替機やシマ端には飲み物や喫煙具が置かれていて、そこらで休憩するのも普通でした。

　そんな殺伐とした雰囲気なので、ちょっとしたことでお客さんと従業員が揉めていましたし、時には事務所に連行され、酷い目に合わされることもありました。

　そういう私も事務所に連行された経験が何度かあります。その理由ですが、私自身が全面的に悪かった場合もあれば、理不尽な理由で連れて行かれたこともあります。そりゃまぁ怖いですよ、はっきり言って。

　なかでも怖かったのが、事務所に連行されるやいなや、4人の強面従業員に囲まれた時です。原因は私の行為にありましたが、それにしても若造相手にイカついのが4人ですからね。

　遊技途中の出玉は没収され、以降の出入り禁止も言い渡されました。どんな目に合ったかは詳しく書けませんが、事務所を出た頃にはメガネが割れていたことだけはお伝えしておきます。

昔のパチンコ店は「社会の受け皿」だった

　今では考えられないエピソードですが、当時のホールには、そういった店員がかなり多かったのです。その理由は至ってシンプル。夜逃げした人や社会の爪弾きのような人たちでも受け入れていたのが、当時のパチンコ店だったからです。

　昔のパチンコ店によく寮が備えられていたのも、そういった人たちを「受け入れられるように」という理由からなんですよね。そして当時のパチンコ店というのは、「嫌なら来るな」くらいの強気の姿勢が当たり前だったのです。

　今回の昔話以外にも「事務所行き」となったことは何度かありますが、この時ばかりは本当に参りましたね。それ以降は素行を正して、おとなしくパチンコを打つようになった私。間違っても事務所に連れて行かれるような行為はしないのが一番。

　若気の至りというやつかもしれませんが、やはり何事においてもマナーは大事。パチンコ・パチスロはアツくなり過ぎず、節度を持って楽しく遊ぶのが大事ということですね。くれぐれも事務所に連行されるようなことがないよう、皆さんもお気を付けください。