「西陣の廃業」は非常に残念…同社の「最も打ち込んだパチスロ5号機」の話【濱マモルののほほんコラムVol.189~レッドライオン~】
老舗メーカー「廃業」のニュースは残念…
春一番が吹いた3月1日、春一番と言えば西陣のパチンコだなぁ、去年には久しぶりに『パチスロ 春一番』も出したなぁ…なんて考えていたら、その日、同社の廃業をニュースで知った。
若かりし頃は『CR花満開』を打ち散らかした。日本の心「さくらさくら」に合わせて展開されるスーパーリーチ、確変突入率は15分の2ながらも、以降は「3」or「7」当選率が3倍までアップする上、確変終了後の保留玉1個目は確変扱いとなる刺激的な出玉性能にはとことん魅了されたものだが、どちらかと言えば同社には羽根モノのイメージが強い。
ドル箱に貯玉する『パチンコ大賞13』、役モノがかわいい『魔界組』、最高15回継続の電チュー搭載機にして女性の演出がインパクトあり過ぎる『ニューモンロー』などなど。多くの名機を世に送り出した中、個人的に最も印象に残っているマシンは『ダービーキング』である。
「どうやら、攻略法があるらしいぞ」。事情通の友人によると、ステージ左右の「パカラ」可動板のタイミングに合わせて打ち出せば、羽根に玉が拾われれば高確率で貯留装置へイン→馬の口へ放り込まれて大当りするとのこと。かれこれ30年ほど前の話なので詳細は忘れてしまったが、半信半疑でハンドルを握ったところ、100円で大当りを射止めてしまったから、さぁ大変である。
翌日からは連日ホールに通いつめ、ウソかまことか分からぬ攻略法をひたすら実践。それでも普通に打つよりはV入賞しやすかったような気がしたし、中には貯留装置から放たれる玉を取りこぼす駄馬もいたのにもかかわらず、結果的にはそれなりの収支を得た記憶がある。
最も打ち込んだ同社のパチスロ5号機の話
まぁ専門的なことやアツき想いはパチンコライターの方々が各誌面やサイトでしたためてくださると思うので、パチンコについての思い出はこれくらいにして、ここからはパチスロライターらしくパチスロの話に移すと、これまで最も打ち込んだ同社のパチスロは5号機『スロット レッドライオン』である。
『スロット 花満開』『スロット 花満開サクラ吹雪タイプ』に続いて2008年に登場した本機は、かつての大人気羽根モノをパチスロに移植。スペックとしてはATやRTといった出玉付加機能非搭載のボーナスタイプで、ビッグは約325枚、REGは約104枚の獲得が見込める。
ボーナスは全役と重複する可能性があり、チェリーはチャンス。まぁ言ってしまえば5号機初期のボーナスタイプによくあるパターンなのだが、アタシが魅了された点は、他機種とは一線を画した筐体上部の役物とパネルで繰り広げられるド派手な演出にある。
具体的にはヘリコプター予告、ガトリング予告、ミサイル発射予告などが存在し、ヘリコプター予告はレバーONで発生。運転席の色が赤ならばチェリーorボーナス、白ならばベルorボーナスだったと思われ、途中で離陸の音に切り替われば大チャンスを迎える。
ガトリング予告はレバーONでガトリングが微回転。リール停止ごとに効果音が鳴り、第3停止まで続けばボーナスが約束される。
ミサイル発射予告は発射本数が小役に対応しており、1本はリプレイ、2本はベルだったような。3発の発射は激アツで、各演出を経てボーナス当選時は第3停止と共にガトリング砲が掃射音と共に回転しまくるのである。
その後は筐体右のルーレットが作動して、点灯パターンでBR期待度を示唆。ボーナス中にはトップガンでお馴染みの楽曲「Danger Zone」などが流れる点、ビッグ終了後は50G、REG終了後は30G間、演出高確率状態へ移行する点もニクい。
また、あの時のように液晶機にはない興奮を味わいたい。正直、この機種の名を挙げてもピンと来ない同僚の方が多いが、ひっそり6号機での続編を期待していただけに、廃業は非常に残念でならない。