パチンコ・パチスロ業界はまだ安泰!? 18〜19歳の男女「〇〇%」が興味アリと解答
あるアンケート結果が話題になっている。塾・学習塾の口コミや料金比較サイト「塾マップ」が、全国の18歳~19歳の男女300人を対象とした「パチンコ・パチスロに関するアンケート」を実施したのだ。
注目すべきは数字よりも対象者の「属性」
調査結果によると、300人のうち73%の若者がパチンコ・パチスロに興味がないと回答したという。
逆にいえば、27%(81人)はパチンコ・パチスロに「興味ある」ということになるが、これに対する反応はさまざまで、「たった27%しかない」「パチンコ業界の終わりは近い」などの厳しい声もあれば、「意外と多い」「27%もいるのか」というポジティブな意見もあった。
この数字をどう捉えるか人それぞれだろうが、今回のアンケートで注目すべきは数字よりも対象者の「属性」だ。塾マップのHPをみると、他のアンケートにおいても「10代男女」「18〜19歳」「子持ち30〜40代」が対象と学習塾に関わりのある層(塾生や保護者)が大半なのである。
パチンコ・パチスロに対する世間のイメージは、お世辞にも良いとは言えない。これから高い学歴を得ようと努力する人々ならむしろ避ける傾向が強いのではないだろうか。このサンプルはパチンコ・パチスロとは縁が遠そうな層であるが、それにもかかわらず、27%も興味を抱いているということは前向きに捉えていいかもしれない。
業界の消滅はまだ先の話?
パチンコ店の減少が叫ばれる昨今、ホール情報サイト「P-WORLD」のホール表示件数では、全国約7000店舗を下回っている。昨年までは8500店舗が存在していたそうだが、それから1000店舗以上の店舗が減っていることを考えると、翌年には6000店舗を割ってしまうことも考えられる。
しかし、業界が消えてなくなるのはまだまだ先の話だろう。実際、一定数の若い世代からも興味を持たれており、TV・CMやSNSを通じて新たに認知されることもある。「アニメ版権から興味を持ってパチンコを打ってみた」という話もよく聞く。
また、最近のパチンコ・パチスロは新台ラインナップも追い風になっていると感じる。話題の『スマスロ北斗の拳』を筆頭に注目機種が豊富だ。今後も随時マシンが増加していく。
メーカーの株価をみても、軒並み堅調の様子。『スマスロ北斗の拳』をリリースしたセガサミーや、数多くのヒット作を提供するSANYOグループなど結果を出しているメーカーはどこも右肩上がりである。
スマスロといえば、スマスロ専門店のグランドオープンが話題だ。従来よりもコストやスペースを抑えて開業できるなど資金的にさまざまなメリットがある。今後は今までと違った形でホールが増えていくのではないだろうか。
私の視点では「パチンコ業界の終わり」はまだまだ先の話である。