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【パチンコ店】台風襲来で店内は大パニック!? 停電で「店内真っ暗」お客さんのドル箱を…

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停電した時の「恥ずかしいエピソード」

 本格的な夏の訪れを前に各地では梅雨入りが始まり、憂鬱な日々が続いている方もいると思われるが、この時期に厄介なのが台風ではないだろうか。

 ニュースなどで流れる台風情報を耳にする度にこちらには近づかないでくれと思うばかりだが、そうはいかないのが自然の定め。

 台風は時として様々な被害をもたらすが、今回はそんな台風によって停電した際の“恥ずかしいエピソード”をお届けしたい。

 私が在籍していたパチンコ店では、頻繫に停電が起きていた。遊技台自体は昔と違いバックアップ機能が備わっているため、停電する直前の状態が失われることはほぼないが、それでもゴネまくったり何とかサービスにありつこうとする客もチラホラいた。少しでも得しようとするのが遊技客の心理なのだろうか。

 昔は、スグにバレるにも関わらず、確変中から通常に戻っただの、ARTが消滅しただのとのたまわる客が多かった。当時の私はまだ一般社員より1つ上くらいの役職である班長だったが、やはり突然停電するとテンパるものだ。

 その日も台風と共に激しい雨が降り続け、落雷の音が凄まじく鳴り響いていたが、その時間帯の責任者は私。「頼むから停電はしないでくれ」と心から願っていたが、そんな願いは無情にも打ち砕かれた。

 初めて体験する停電だっただけに、そのテンパり具合も5割増し。しかし意外にも慌てふためき狼狽えていたのは私ばかりで、他の古株バイトや常連客は慣れたもの。至って冷静で落ち着いたものだった。

 例によって何人かの客は「大当りが消滅した」だの「パンクした」だのとホザいていたが、私が確認するよりも迅速にバイト達が対処してしまう始末。まぁ内心助かったと思ったのも束の間。足元のドル箱に気付かずガシャーンと2箱ほどブチまけてしまったのだ。

あの時の“やらかした感”は今でも忘れられない…

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 その散乱したパチンコ玉の片付けもバイト君たちが何事もなかったかのように処理してくれたためコトなきをえたが、あの時の“やらかした感”は今でも忘れられない。

 結局その後も停電が復旧する見込みがなかったため、お客さん達には事情を説明して退店してもらうことに。もちろん出玉やメダルの交換は「後日持越し」となるのだが、そのための対応もバイト君達は実にスムーズだった。

 何人かのスロット客からは「少ない持ちメダルだから数えてほしい」との要望があり、手数えで計数することになったが、それも問題なく終了。

 最終的には誰一人として納得してない客はいないという完璧な対応で、周りが全てをやり遂げてくれたのだった。しかし、その後も暗い場所が得意ではない私は何度停電を体験してもあまり慣れることはなかったため、すっかり頼りない社員という印象だけが定着。

 それから私は長年にわたり、台風シーズンの度に「停電しなければ良いですね~」とスタッフ達にからかわれ続け、すっかり停電が苦手なビビり班長として定着したのはいうまでもない。

オーハナB

オーハナB

元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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