「開発力には感服するほかない」画期的な連チャンシステム&エナ対策も万全、新境地を切り開いた「次世代パチンコ」

【新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、新機軸のスペックやゲーム性をクリエイトする能力が圧倒的に優れた藤商事から、早くも次の段階に進んだ「スマパチ」マシンが登場、新たな可能性がてんこ盛りとなっている『eRAVE覚聖ループ』（以下スマパチRAVE）だ。

「スマパチ＝当りづらい」という確率の重さに対する打開策

　完全に毛色の違う「スマパチ」である。まず、大当り確率が普通だ。1/299と従来のミドルタイプになっている。スマパチは1/350まで落とせるがあえてこの確率。むしろP機ミドルタイプより甘い。ここが戦略上のポイントのひとつだろう。

　もちろん出玉に反映できるメリットもあるが、「スマパチ＝当りづらい」という確率の重さに対する打開策と言えよう。

　そして注目の「Cタイム」でもユニークなアプローチを見せている。基本としては1回転だけで展開するチャンスゾーンで、当選すればRUSH突入だ。引き戻し率は約19.1％。ここまでは既存の機種と変わらないが、突入契機に仕掛けがあるのである。

　RAMクリア時・RUSH非突入大当り時・RUSH終了時・規定の回転数を消化とベースは従来機と同じだが、最後の「規定の回転数を消化」が31回転or299回転or799回転or999回転or1137回転とパチスロのような5つのゾーン振り分けが存在するのだ。

これまでのRUSHの常識を覆すような画期的システム

「Cタイムがゾーンみたいな感じの作りが素晴らしい」「Cタイムを安直に使っていない」など好意的な意見がある一方で、「31回転や299回転の振り分けが厚かったら」「ハイエナに狙われやすくてうざい」などの否定的な声も聞かれる。

　ただ、このCタイムの振り分けも、朝イチRAMクリだけ狙われたり、1000回転オーバーの遊タイム的発動契機を待たれることへの対策でもあると思うので、それを解決する上にゲーム性の幅が大きく広がるこの手法を考えついたメーカーの開発力には感服する以外にない。

　さらに、RUSHについても面白い機能が搭載されている。本機の連チャンモード「BATTLE」は、約66％、約75％、約89％と継続率が3種類用意されているのである。

　しかも、基本的にはモードに上下の概念がなく、一度選択された継続率は終了するまでそのまま。パチスロのようなゲーム性を再現した、これまでのRUSHの常識を覆すような内容なのだ。

　ちなみに、継続率が上位下位で入れ替わることはないといったが、RUSH終了時のCタイムで引き戻した際は、その前のモードが66％or75%だった場合だと89％にアップするという現象は起こりうる。

　なぜなら、Cタイム当選時は最高の89％モードが濃厚となるようで、この意味においてもCタイムの価値が非常に高くなっているのである。

　「スマパチ」の新境地を切り開いた『e RAVE 覚聖ループ』、新たなスタンダードとしてそれぞれの機能が定着するか、大いに興味のあるところだ。