パチンコ新台は不要!? 現役ホール店長が明かす史上最悪「氷河期」を乗り切る「秘策」とは
パチンコ業界において9月~11月は閑散期と呼ばれ、この時期を如何に乗り切るかは恒例のテーマだ。しかし今年は、これまでとは比にならぬ厳しさだと言われている。
パチスロに関しては5.5号機販売ラストの9月こそ20を超える新台がリリースされたが、ついにベールを脱ぐ5.9号機は11月まで導入の予定はない。つまり10月はパチンコの新台しか登場しないということだが、スペック違いなどではない「純粋な新台」はわずか数機種しかリリースされないのである。
“新作”に対しユーザーが興味を持つことは自然なことだ。それが話題性の高い作品であれば尚更である。そのように考えれば「明らかな新台不足」という状況は、ホールの運営に大きな影響を与えると言えるわけだが……。
「新台の導入は集客数に大きな影響を与えます。運営側にとっては必要不可欠なものですが、私は『新台に期待しない』と考えています。新たに出る5.9号機に期待はしたいですが、11月に登場する『戦コレ3』が天井非搭載となっている点などの反応を見る限り厳しいでしょう。
パチンコも人気シリーズの最新作や、流行りの小当りラッシュが搭載された機種も出ますけど過度な期待は危険だと思っています。シニア層に受けにくい台も多いですからね。現に大型タイトルが相次いで登場しましたが、稼働は安定しませんでしたから」(パチンコホール店長)
パチンコに関しては『CR北斗の拳7転生』(サミー)や『ぱちんこ必殺仕事人V』(京楽)、『牙狼GOLD STORM翔』(サンセイ R&D)など好評価を得た台も存在する。しかし、安定した稼働率を誇っている台は絶対的に少ない印象だ。
パチスロは旧基準機の稼働は見込めるものの、期待された5.5号機が期待に応えているとは言い難い。限られた「駒」で閑散期を乗り切ることが、厳しいことは明白だが……。
「このような苦しい状況に頼れるのは、実績のある『海物語』と『ジャグラー』ですよ。どちらも長きに亘り幅広い層に愛されている機種ですからね。『海物語』に関しては『以前のような勢いを感じられない』という意見もありますが、高齢なお客様の稼働が見込める点は大きいです。
もちろん閑散期の稼働は年々減少していますし、厳しい状況であることに変わりはありません。特に期待できる新台が少ない今年はキツいでしょうね。10月11月は”業界激震”という感じで気を付けなければならないと思っています……」(同)
『海物語』シリーズや『ジャグラー』シリーズを運営の軸と考えているホールは多い。ただ”ソコ頼み”になってしまう営業が厳しいことは明らかだ。このような状態だけは避けたかったはずである。
「明らかな新台不足」で迎える閑散期をホールは乗り切れるのだろうか……。がんばれ、全国のホール店長!
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