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パチンコ・パチスロ「新卒採用戦争」激化……サミーらガリバーが「余裕」な理由、「ホール」と「中小」は崖っぷちに

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 少子化と呼ばれて久しい世の中だが、意外にも「大学進学率」は上昇を続けていたのが今の日本である。

「大卒」という肩書き(最近は誰でも入れるような大学も増え、ただ大卒というだけでは意味がないが)が必要という風潮の中、大学進学数は子どもの数と反比例に伸び続けたが、その「信仰」もついにストップした模様。平成21年の「進学率50%突破」から10年近く続いた上昇は減少傾向へと今年から変わり、「2018年問題」ともいわれている。

 そんな「2018年問題」、ならびに大学3年から就活開始、6月から面接などの選考スタートという「就活指針」が廃止されたことにより、学生の「動き」がより未知数になる。企業目線での人材確保はまさに「戦国時代」に入ったといえるかもしれない。

 とはいえ、名だたる大企業やブランド力を有する企業なら「売り手市場」と呼ばれる就活戦線でもさほど影響はないかもしれない。学生がそもそも「憧れる」企業ならば、放っておいても一定の優秀な人物がやってくるのも事実だろう。理想の就活にすべく「コネづくり」や「学生時代の実績づくり」に走る学生の気持ちもわかるというものだ。そういう意味で”知名度”というものは企業の人材採用において必須となるファクターといえる。

 ただ、仮に”知名度”があっても学生から人気のない業界もある。特に「パチンコホール企業」はそれが顕著だ。

「売り手市場というだけでなく、長引く業界低迷やイメージなどから、大小かかわらずホール企業の人気は下落の一途を辿っています。今はインターネットでどんな情報も手に入りますし、学生の目も肥えている。ホール企業を覆うムードをしっかりと感じ取れるというわけです。

もちろん新卒の学生にとっての魅力もあります。もともとホール企業は『初任給が高い』『若くして役職につける』などの優位性があり、最近はパチンコに悪イメージを持たず、福利厚生や給与面で選択をする人も少なくはないとか。当然ながら『パチンコ好き』が大多数でしょうが、今後は『パチンコに触れていない層』にどう魅力を訴えるのかが鍵を握るのではないでしょうか。ただ、他業界の初任給上昇傾向によって目立たなくなってきているので『給与UP』だけではメリットにならない可能性もあります」(ビジネス記者)

 中途採用や第二新卒、アルバイトからの正社員登用などの文化がそこまで定まってもいないとされるホール企業。今後は採用枠を明確に増やしていくことも必要になるのかもしれない。ただ、やはり業界全体の低迷傾向を考えると、ジリ貧というイメージを拭うのは至難の業だ。

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