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悪質な「変形パチンコ玉ゴト」で2万発の被害!?

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僅かなスキを突いてくるゴト師

 パチンコ店とは切っても切れないゴト被害。現在でも年間の推定被害額は数百億円ともいわれており、ホールにとっては許せない行為だ。しかし、実際のところイタチごっこのような側面もあり中々完全撲滅とはいかない。

「どれだけ警戒していても防げない」といったこともあると思うが、私がホール勤務していた時にも1度だけ被害にあったことがある。未遂事件も何度かあった。

 例によってそれは田舎の山奥の店。果たしてこんな僻地にまでゴト師が来るだろうかという疑問もあるが、ゴト師にそんなことは関係がなかった。

 要は「該当する機種の有無」、「ゴトが行い易いか否か」で判断するからだ。

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 総台数300台未満で土日でも稼働は80人前後。ホールも2~4人で回している自店だったが、ゴト師にはおいしいホールに見えたのかも知れない。その日は主任と一般社員である私、アルバイトの3人体制だった。

 設備の古い店にはありがちだが、その日はいつにも増してトラブルが頻発。主任と私は、かなりの時間をトラブル対応に追われていたのだが…。

 ゴト師は“その時間”を突いてきた。

 本来であれば2時間に1度はデータ異常がないかホルコンを確認するのだが、相次ぐトラブル対応のため、データ確認が疎かになっていたのだ。

悪質な「変形パチンコ玉ゴト」で2万発の被害!?の画像2 ゴト師はその約2時間の間に2万発近い出玉をゴト行為により獲得し交換。出玉は目立たないように同行していた数人が、少量ずつ巧みに交換していたのだ。

 トラブルがひと段落して主任がデータ確認をすると、ベースが異常に高い台があることに気づいた。その遊技台の確認に向かうも遊技客はなし。不穏に思い遊技台を色々とチェックしていると異常な形状のパチンコ玉を発見したのだ。

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 それは大玉や変形玉と呼ばれるもので、これがいずれかの入賞口に入ると流れていかず、そこに留まってしまうのだ。その状態で電波を飛ばすと、遊技台が何らかの異常をきたすという類のゴトである。

 その変形玉は複数個見つかり、ゴトが発覚した訳だが後の祭り。ゴト師は既に立ち去っているし二度と姿を現すことはないだろう。

 この件を報告すると店長は激怒。「トラブル対応に追われていたのは全く理由にならない」と厳しく叱責されたのだ。そして被害額は主任と私の二人が補填させられることに。結局は責任を感じた主任が全額弁済してくれたが…。

 納得していたはずがないだろう。もちろん私自身も納得できるはずもなく、未だにこの時に店長の決定には疑問を持つばかりだが…それはまた別の話。一番悪いのはゴト師なのである。

 決して許されないゴト行為。行為が行われ損害が発生すれば、それを補うのは他でもない一般ユーザーだ。パチンコ業界全体、ファンのためにも少しでもゴトが減っていくことを願いたい。

オーハナB

オーハナB

元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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