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パチスロ適合率が「20%」以下……苦戦が続く6号機の現状はいかに

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 今月はじめ、保通協から9月のパチンコ・パチスロ型式試験等の実施状況が発表された。公表された資料によるとパチンコは71の型式が持ち込まれ、そのうち合格したのが33。

 一方のパチスロは67の申請に対し、通過したのがたったの13型式という結果に終わった。比率で言えば、パチスロ6号機の適合率が19.4%という低水準になっている。パチンコも46.5%と半分を割り込んでいる状況だ。

 この結果に対してはさまざまな見解を得ることができるだろうが、まず第一印象としてユーザーが思うのは「やっぱり6号機は厳しい」という点。

「厳しい」のニュアンスもいろいろだが、単純に試験の基準が“厳しい”ので試験に受からない。つまり、適合しても射幸性をモロに削がれた魅力の薄い機種しかホールに導入されないのではないか、という懸念である。

これはまあその通りではあろうが、逆にいえばメーカーが規則の範囲内でスペックを最大限に活かせるような仕様で試験に望んでいるというチャレンジ精神の現れだと捉えることもできるだろう。

 実際に不適合になったパチスロ機の事例をみてみると、「シミュレーション試験の結果、400回出玉率が規則で定める値を超えた」「シミュレーション試験の結果、17500回出玉率が規則で定める値を超えた」と出過ぎ報告が見受けられる。

ただ、シミュレーション試験というのは「毎遊技で獲得できる最大の枚数を獲得する試験」であり、いわば超速フル攻略遊技の状態で行う試験なのでもともと出玉率が高くなるようなもののようである。これをクリアするためには自然、低い数値で設計しなければならない。

 ほかの事例も確認してみよう。「試射試験の結果、1600回出玉率が規則で定める値を超えた。試射試験の結果、1600回出玉率が規則で定める値に満たなかった」と上も下も基準を満たせなかったという。

 つまり、出過ぎたし、出なさ過ぎたということだ。荒いスペックであることが予想される。

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