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パチスロ「設定6ゲット」にも似た幸運を得るも……【濱マモルの のほほんコラムVol.27~おみくじ~】

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 大晦日から三が日にかけては、基本的に酒浸りである。独身時代は友人たちと年越し宴会。結婚後は家族とのんびりと飲みながら過ごし、2020年の瞬間は焼酎のグラスを傾け、息子は年またぎを空中で迎えるとばかりにジャンプしていた。

 元旦はおせち料理と共に飲酒がスタートする。1月2日も残ったおせち料理をつまみに朝から飲み始めるわけで、このスタイルを数十年続けている。

 変わらぬスタイルといえば、初詣だ。個人的には元旦の夜、地元の先輩らと新宿の花園神社へ参拝に行くのが通例。正直、花園神社へ行き始めた理由は忘れた。

 おそらく「夜遅くでも参拝できる」とか、そういったことだったと思うが、酒を飲まない先輩に車で連れていってもらえるのはとても快適だし、その後に横浜へ戻って伊勢佐木町あたりでプチ新年会を開催するのも楽しいし、何より毎年、そこそこ幸せに過ごせていることから、気が付けば25年ほど続けている。

 初詣にはおみくじがセットだ。高校2年生の正月、友人4人と鶴岡八幡宮でおみくじを引くと、アタシは何と「大凶」。友人2人も連鎖して大凶を引いたものの、翌年に大学へ進学できなかったのは大凶を引かなかった残るひとりのみであり、むしろ大凶は吉兆、「大吉」と同じ存在と考えているだけに当然、狙うはこのどちらかである。

 思わずガッツポーズ。くるくる巻きの紙を開くと、そこには大吉の文字が書かれていた。同じく大吉を引き当てた昨年は年間収支を一昨年の倍まで増やせたし、当サイトでコラムを連載させていただけるようにもなった。

 今年も実りある一年になればいいなぁ。そんなことを考えながら詳細を読んだ刹那、アタシは顔をしかめた。ビックリするほど、ひとつもいいことが書かれていないのである。

 探し物は見付かりません、待ち人はきません、病気は長引くでしょう、交通事故には気を付けましょう……。例えるならば、設定6確定演出を早々に確認できたのに内容がさっぱりといった塩梅、あるいはそもそも低設定。

 イベント全盛期、札での示唆が流行った時代はガセ札が横行したが、ここは神聖なる場所である。よもやガセはあるまいと信じてはいるものの、どうにも釈然としないというのも事実だ。

 結局は自分次第。それがおみくじに示されていたのかと、日を追うごとに解釈するようになったアタシは、つまずかぬようにぶつからぬように慎重に歩むことを意識しつつ、時にはダイナミックに攻めようと今は心に誓っております。

 ということで親愛なる読者のみなさま、本年も何卒よろしくお願いします。

(文=濱マモル)

 

 

 

 

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