パチスロ最強の4号機『北斗の拳』‼「設定6」でトンデモない「不幸」が……
パチスロ史上、最もヒットした機種をご存知だろうか。それは4号機『パチスロ 北斗の拳』である。
導入されていないホールは存在しなかったといわれるほどの大ヒット作で、本機しか置いていない「北斗専門」のホールまでも存在していた。
累計販売台数は約62万台と断トツの1位。2位の『パチスロ 北斗の拳SE』は約34万台、3位の『押忍!番長』が約26万台。ほとんどダブルスコアである。
この人気をきっかけとして、対戦型格闘ゲームや新作アニメ映画が制作されるなど、幅広い分野にも影響を及ぼし「社会現象」とまでいわれた。
本機はATとボーナスが融合した「バトルボーナス」で出玉を獲得していく。1セットは約150枚ほどの獲得ができ、継続率は「約66%」「約79%」「約84%」「約88%」の4種類。
「バトルボーナス」が20連チャン以上すると、エンディングとして「ラオウ昇天演出」が発生する。これが「北斗打ち」にとっては大きな目標となっていた。
何を隠そう、私も『パチスロ 北斗の拳』の大ファン。当時は浪人生の身分で朝からホールに並んで本機を打ち込むという、お世辞にも立派とはいえない生活を送っていた。
そんな『4号機・北斗』とのエピソードで忘れられないものがある。ある時1通のメールが届いた。行きつけのホールからのダイレクトメールである。内容は「北斗の拳が全アンコウ」とのこと。
「アンコウ」とは「設定6」の隠語で、パチンコ「海物語シリーズ」で「6図柄」がアンコウであることが由来だ。
これは行かねばならぬと、不必要な使命感が湧き出てくる。このメールは全会員に送られているはず、しかし、設定6を確実に打ちたい。そこで「午前3時」にホールに並びに行った。