パチンコ「驚愕のマル秘」機能を搭載!「開発者の執着」が「かつてない衝撃」を生み出す!!
完全にあたおか(頭おかしい)。
もちろん褒め言葉である。しかも最上級の。日本語に比較級があるならば「あたおケスト」である。
これだと「もっとも頭がおかしい」と単純に頭のおかしさを強調するだけのような気がするので本来なら褒め言葉としての部分をフィーチャーしなければならないのであるが、「ファッ××ン」など従来の否定的な表現が反転する言葉は文化としては一般的なのでそう気にするほどのこともないような気がしないでもない。
さて、私がこう最大の賛辞を送るのは『CRフィーバーR-18』である。CRFR-18Rとも表記できるのでこういった面でも非常にイカした台となっている。
近年のサブカル台の中では突出した個性を発揮したこの台。多くの人が本機から扇情的な意味を汲み取り「この不信持ちが」と嘲笑するであろうが、本機の演出が興奮を呼び起こすための手段として無生物の対象物、あるいは身体の一部に対する執着を焦点にあてている台であるがゆえに陥りやすい錯誤ではある。
もちろん、私としてもその手の性質をまったく持ち合わせていないといったら嘘になるどころか、むしろ大好物ではあるのだが、本機の偉大さは実はそこではなく、なんならその方向性はとりわけ私が驚愕した機能のほうにこそ向けられているのではないだろうかと思わせる節さえある。
では、私はいったい何にそれほど驚いたのであろうか。
なんとライトミドルながら通常時でも40%以上が16R大当りとなるのである。
びっくりしたであろう。前半わけのわからない言説であれだけ引っ張っておいてまったく普通のことを言い放つこの心胆。場所が場所なら「おめーが一番のバカだな!」と平手打ちで頭部を強打されるところである。
本当のところは、「図柄なしモード」である。変動中にVコントローラーを操作することによって図柄の表示を大→中→なしモードの3段階を選択できるのだが、この「図柄なしモード」の革新性ときたらはじめてiPhoneを手にした時と同等レベルの衝撃であった。
従来の機種にも図柄を意識させないようなタイプが存在した。その筆頭は『CR力道山』で、力道山が対戦相手から3カウントを奪えば大当りとなる。図柄が3つ揃えば大当りするパチンコの根底を覆した画期的な仕組みを採用していた。
この『力道山』の大当りフローからもわかるように、いくら図柄がないとはいえ、バトル(リーチ)、フォール(SPリーチ)、カウント(大当り当否あおり)と、本来ならそれに代替する演出が必要不可欠なのである。
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