パチスロ最強の4号機『北斗の拳』‼「設定6」でトンデモない「不幸」が……
目的地に着くと、既に2人ほどブルーシートを広げて扉の前に鎮座している。『パチスロ 北斗の拳』は30台以上の導入があったので、まだまだ余裕はあった。
当時は今のように「抽選入場」は主流ではなく、ほとんどが「並び順入場」。3番目に入場すれば3番目に台を選べる。
しかし余裕も束の間、午前5時ごろになると店の周りは人で囲まれていた。みんな似たようなことを考えていたらしい。
そして、ついに開店の時間を迎えた。眠い目を擦りながら『パチスロ 北斗の拳』コーナーへ一直線。無事に確保することに成功する。
結果から述べよう。この日は「12万円のマイナス」で実戦終了。大ハマリ連発、天井(1999ゲーム)にも到達してしまった。
当時は「設定示唆演出」など無い時代。告知通り「設定6」を信じて、ひたすらに回した結果である。イベントがガセだったのか、異常に引きが悪かったのかは分からない。
ただ、7時間も並んだ挙げ句に「12万円負ける」というのは精神的ショックが大きい。一切の紙類が入っていない財布を見ながら「自分は何をやっているんだろう」と呟いてしまうほどだ。
しかし、この不幸のお陰で勉強が捗り、大学にも合格するきっかけとなった。そう思わないとやっていられない。
(文=大松)