パチスロ遊技参加人口「約150万人」増加。カギは「一撃性」と「打ち納め」
久しぶりの明るいニュースだ。
遊技通信が報じたところによると、日本遊技関連事業協会(日遊協)が行った「パチスロプレイヤー調査2019」において、2019年のパチスロ参加人口が809.4万人にのぼり、前年比で約150万人増加したと発表した。
日遊協の報告によると、30代以下の若年層で100万人近く増加しているとのこと。6号機の代名詞となった高純増ATや一撃性によるファンへの惹きがその原因として挙げている。
さらにもうひとつ、重要な要因が存在する。それは旧基準機の「打ち納め」だ。これまでパチスロシーンをリードしてきた5号機の人気機種が撤去問題によりホールから段階的になくなることが決まっているが、そういった機種を「最後にもう一度」打つ行為がパチスロファンの行動様式として大きな広がりをみせたようだ。
『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.』が撤去される間際の加熱ぶりは記憶に新しいだろう。地域によってタイムリミットのタイミングに数日から数週間のタイムラグがあったので、わざわざ遠くの県まで遠征に行くファンも多かったのではないだろうか。
しかし、この「打ち納め」はイレギュラーな現象であり、再現性のある安定した要因ではない。
一方の6号機についても、当初は射幸性の高さを武器にファンの心を掴んだかにみえた。ただ6号機の特徴を熟知していくようになると、次第に足が遠のいているといった状況も垣間見える。
日遊協の報告書では、
「パチスロ参加人口を維持、拡大するためには、旧基準5号機が市場から完全になくなる前に、現状の6号機の出玉性能面における改善などの検討、対策が必要である」
と締めくくられている。
新型コロナウイルスの影響により、警察庁は旧基準機撤去などに関する経過措置期間を一年延長する方針を固めたという。つまり、2021年1月末までとしていたデッドラインが2022年1月末まで伸びたということになる。
この猶予をもって、パチンコ・パチスロ業界は何ができるかを考えることになるだろう。
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