大きなスロットマシンから小さなパチスロへ~「パチスロパルサー」後編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.07】
ステッピングモーターとは、パルス電圧によって動作角度を自在に制御できるモーターのことで、パルスモーターとも呼ばれている。
元々は、工業用ロボットなどのために考案されたものだが、それ自体がコンパクトなうえに簡単な回路構成で正確な動作が可能ということで、リール駆動部分の簡素化にはもってこいだった。
かくして、電子化と小型化を両立した史上初のパチンコ型スロットマシン、パチスロパルサーは誕生。近代パチスロの世が開けたのである。
ちなみに、現在も山佐の定番ブランドとして受け継がれる「パルサー」というネーミングについてだが、これには諸説ある。
ひとつは、前出のパルスモーターに由来するというもの。もうひとつは、当時人気だった同名の日産のコンパクトカーだ。
「小型で経済的、しかも高性能。まさに、うちの新型スロットマシンと一緒じゃないか」
開発会議の場で、そんな話が出たとか出なかったとか。