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パチスロ「闇天井」で設定判別を阻止。老舗メーカーの「吸い込み方式」1号機【名機列伝~スターダスト編~】

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 今や「ラブ嬢」シリーズ、「黄門ちゃま」シリーズ、「戦国乙女シリーズ」など、数々のコンテンツを製造する老舗メーカー・オリンピア。かつては沖縄県に本社を構え、本格的に本土へ進出するきっかけとなったのが1号機『スターダスト』であった。

「SUPER」絵柄がビッグ、「7」絵柄がレギュラーというアバンギャルドな役構成の本機は、「吸い込み方式」を採用。吸い込み方式とは2号機で禁止されたボーナス抽選システムのひとつで、毎ゲーム、一定の割合でボーナス抽選が行われる「完全確率抽選」とは異なり、予定枚数を投入することでボーナスフラグが成立する仕組みだ。

 予定枚数は主に6段階の設定と4種類あるモードを参照して決められ、最少は設定1・2・3・5が50~250枚で、設定4・6が100~200枚。最多は設定2の680枚で、同振り分け抽選で設定6のみ300枚以上が選ばれることはない。

 となると、その予定枚数から設定を推し測ることが可能となりそうだが、本機はそれを防ぐために「闇天井」を用意。通常のモードと同じく4種類ある闇天井はAコース「0~200枚」、Bコース「100~300枚」、Cコース「200~400枚」、Dコース「400~800枚」で、これは設定と無関係にランダムで抽選された。

 よって、基本的には安定感抜群の設定6でさえも、闇天井でDコースが選択された場合は最大800枚まで打ち込まなければならなかった。

 通常時は何がしかのフラグが成立すると、可能な限り対象絵柄を複数の有効ライン上に引き込む特徴があり、非成立絵柄をハズす以外の無意味なスベリはなし。即ち、第1リール停止時にスベリが発生した場合は上or下段に停止した絵柄いずれかのフラグが成立しており、逆押しで消化すればボーナスフラグを容易に察知できた。

 また、本機はリール配列上、ベルの引き込みが非常に悪く、ビッグ中にフリー打ちで消化するとボーナスインフラグでもあるベルを取りこぼしてパンクする事象が多発。それを阻止すべく、ビッグ中はしっかりと左リールにベルを狙う必要があった。

 ちなみに、本機は一回交換用の出玉率で、『スターダストⅡ』は無制限営業用に改良及び再申請したマシン。1.5号機『ニュースターダスト』も、基本スペックは同じであった。

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