立入検査時に「高射幸性」パチスロ設置有無の確認へ。健全化推進機構が協力要請に同意
一部のパチンコホールで、認定切れを迎えた高射幸性機が今なお設置され続けている。
厳密にいえば法的にはセーフだが、モラル的にはアウトなこの問題は業界的にも強く問題視しており、多くの遊技機メーカーも「パチンコ・パチスロ21世紀会決議内容の遵守のお願い」として文書を発表。決議内容を遵守しない企業に対しては「従来通りの営業活動に影響が出る可能性がある」としている。
最大1年の旧規則機の期間延長はコロナ禍における厳しい状況下、「信頼」をもとに国家公安委員会より認められた特例措置であり、同問題はその信頼を裏切ることと同義。
これを受けて一般社団法人遊技産業健全化推進機構は9月7日の定例理事会で、同機構が行う遊技機の立入検査時に「高射幸性回胴式遊技機の設置の有無」と「検定または認定の有効期間が満了した遊技機の設置の有無」も確認するよう、パチンコ・パチスロ産業21世紀会から要請されていた件について、協力することを決議した。
業界紙「グリーンべると」によると、同機構は21世紀会宛てに「具体的な実施方法等は、同機構検査部で検討を進める」とした上で、「機構の遊技機並びに周辺機器の立入検査時に、指定された高射幸性回胴式遊技機を含め、検定または認定の有効期間が満了した遊技機の設置状況の確認(検定通知書または認定通知書の写し等による確認)」をする予定と報告。対応についても「早急に開始する予定」と明記したそうだ。
また、同機構は「業界全体で選定した高射幸性回胴式遊技機は、当機構の主力事業である遊技機の不正改造撲滅の観点から考えても、新しい遊技機規則に基づき製造された遊技機に比べ『ゴトを含む不正改造がなされる可能性が高い」とも判断。
「当機構がその設置状況の情報を収集することは健全な推進活動に資するものである」と考えたそうだ。
この決議により、全日本遊技事業協同組合連合会は9月9日付で各都府県方面遊協の理事長宛てに、同機構からの協力同意があったことを通達。参加組合員ホールへの周知を要請したそうだ。
はたして、この問題は解決の方向へと進むのか。ファンとしても注視したいところである。
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