パチスロ「翼を失った紺碧天馬」 ~2号機名機伝説「ペガサスラビット」&「F-1」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.23】
続いて登場した2-2号機『F-1』は、なにより同社のマシンとしては初めて「ペガサス」の名を冠していないことがファンにとっては驚きであった。
「ペガサスはもう過去のもの。いつまでもその幻影を追い求めても仕方ない。忘れてくれ」
ひょっとしたら、そんなファンへのメッセージが込められてるのかも知れないが、メーカー自身もペガサスの呪縛から逃れ新路線への転換を図ろうと必死だったのだろう。
さて、マシンの仕様はボーナスオンリーの極めてスタンダードなもの。フルーツも搭載していない、純粋なAタイプ機である。
REG絵柄は、チェッカーフラッグをあしらった機種名の「F-1」。さらには上下のパネルに疾走するフォーミュラーカーのイラストを描くなど、ビジュアル的にはかなり気合いが入ったものとなっている。
しかし…である。前作と同様、あるいは前作以上にこのマシンは、不遇に終わってしまった。
地元大阪にはそこそこ導入され、自分もいくどとなくプレイしたことがあるのだが、仕様もシンプルならリーチ目も単純至極。面白いところを何一つ見いだせなかったと記憶している。
ひょっとしたら、いま打てば何か新しい発見が…いや、たぶん無いだろうな。ともかく、残念残念。
(文=アニマルかつみ)