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パチスロ「伝統の大量リーチ目」がレベルアップ…「正に集大成」とも言える名作!!【レトロスロット実戦『スーパープラネット』編】

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 4月最後のレトロパチスロ実戦は、山佐の3号機、スープラこと『スーパープラネット』です。

 それまでのパルサーやプラネットシリーズの後継機にして、伝統の大量リーチ目にも更に磨きがかかった、正に集大成とも言うべきパチスロ機でした。

 当時のパチスロの多くが過激な連チャンを売りにする裏モノ化へと走る中、徹底して独自路線を貫き1990年にリリースされるや、全国のパチスロファンから圧倒的な支持を受け、当時では異例となる13万台を販売するという偉業を成し遂げたスーパーマシンでした。

 リーチ目にもそれまでの基本法則+新たなパターンも加わり、シンボルである『土星』揃いはもちろんハイチャンス、フラグ成立時限定の出目も多く有り、リーチ目総数は3000種以上とも。

 有名どころでは『枠上7』などでしょうか、そのリーチ目は枠内9つの絵柄と枠上までを確認して初めてそれと判る特殊なリーチ目だったため、特定の出目が停止、枠上を覗き込む、『歓喜』という図式が成り立ち、その法則が広く認知されて以降、スープラのシマでは客が枠上を覗き込むという珍妙な光景がよく見受けられました。

 他にもそれ以前の山佐機ではド外れだった様な絵柄でリーチ目となるものも多くあったため、リーチ目と気づかず捨てていくケースも多々ありました。その道に長けた者たちに1Gでボーナスをさらわれる事もしばしば。

 そんなプラネットの達人たちを、人々は畏敬の念を込めこう呼びました。『プラネッター』と。当然ですが私自身も『プラネッター』であった事は申し上げるまでもありません(笑)。

〇〇〇
スペック
設定1~6
BB確率1/301~1/226
RB確率1/331~1/206
機械割94.8%~111%
〇〇〇

 777が揃うとクリスマス曲としても有名な『もろびとこぞりて』が兄機ビッグパルサーから受け継がれたオルゴールのような音色で流れます。

 BB終了後は「フルーツゲーム」という小役高確率状態に突入し、約1/35のパンク抽選に当選するまではメダルが減りにくくなります。こういった機能が搭載されたのは『スープラ』が初めてだったので、もしかしたらこれが後のRT(リプレイタイム)の起源なのかも知れません。

 ボーナス確率もそれ以前のものよりも軽めだったため、ボーナス終了後はほとんどメダルが減らないまま連チャンという黄金パターンもよくありました。

 裏モノ全盛期において裏モノがほとんど出回らなかったのは本来のゲーム性が優れていたからに他ならないでしょう。

 逆に裏モノ化した多くのパチスロ機は、単調なゲーム性のものが多かったように思えます。もちろん、それによって熱狂的な支持を集めた機種も少なくはないのですが。

 その後は4号機時代に突入し裏モノは終焉へと向かう事になるのですが、スープラの人気は非常に息が長く、それまでの1~3号機のいわゆる『みなし機』が撤去となる2000年代半ば頃までは現役設置しているホールが比較的多くありました。

 そのため、現在も程度の良い優良個体が多く残っており、コレクター所有のものはもちろんの事、スロゲーセン等に行けば必ずといっていいほど、お目にかかれます。

 是非機会があれば一度だけでも触れてみてください。至極のゲーム性の虜になるかも知れません。

『スーパープラネット』のその輝きは30年近くが経った今でも全く色褪せる事はないのですから。

(文=電撃しらっち)

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