パチスロ「屈指の甘いマシン」や「GODシリーズ」販売も…『バジリスク』最新作もスタンバイ「最大手メーカー」に注目集まる
パチンコ・パチスロメーカー大手のユニバーサルエンターテインメント(東証JASDAC:6425)は5月13日、2021年12月期第1四半期決算を発表した。
これによると、売上高は前年同期比64.0%減の146億6,900万円で、営業損失は40億4,000万円、経常損失は19億6,100万円、純損失は52億600万円。前年同期の売上高は407億7,000万円、営業利益は58億7,600万円、経常利益は29億1,400万円、純利益は31億2,300万円だった。
当期間においては、2020年12月以降の新型コロナウイルス感染症急拡大の影響により、2021年1月に全国11都府県に2度目の緊急事態宣言が発出された。
2021年3月21日の解除後も収束時期が不透明なことから新台入替に対する慎重な姿勢は依然として続き、パチンコ・パチスロ機の市場供給は低調に推移した。
そのような状況下、同社は市場活性化に向けて株式会社カプコンとの業務提携による遊技機第1弾としてコイン持ちが良好で「既存機屈指の甘いマシン」として周知された『パチスロ バイオハザード7 レジデント イービル』や、GODシリーズパチンコ機『Pアナザーゴッドポセイドン-怒涛の進撃-』を市場に投入。パチスロは6,157台、パチンコは6,551台を販売した。
これにより、売上高は前年同期比78.2%減の53億8,300万円で、営業損失は15億2,500万円。『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2』など総台数52,631台を販売した前年同期の売上高は247億2,900万円、営業利益は95億700万円だった。
統合型リゾート(IR)事業については、2020年9月よりフィリピンで「オカダ・マニラ」のゲーミング事業の一部営業を再開。その後も規制の緩和によりホテルをはじめ飲食事業も一部営業を再開した。
しかし2021年3月、新型コロナウイルス変異株による感染者が急増したため、フィリピン政府はマニラ首都圏他4週に「Enhanced Community Quarantine(強化されたコミュニティ隔離措置)」を発令、3月29日から4月11日まで、経済活動が停止した。
その結果、売上高は前年同期比43.1%減の89億4,500万円で、営業損失は3億8,600万円。前年同期の売上高は157億1,000万円で、営業損失は17億2,100万円だった。
第2四半期の見通しとしては、パチスロ機においては『SLOT アルドノア・ゼロ』の導入を開始したほか、パチンコ機においてはバジリスクシリーズから『Pバジリスク~甲賀忍法帖~2 朧の章』の導入、新コンテンツ『Pバジリスク~桜花忍法帖~』の販売を開始している。
「引き続き、独自性のある魅力的な遊技創出に努め、遊技機業界全体の活性化に貢献する」とした同社。業界最大手メーカーの動向に注目したい。
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