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パチスロ実戦「悪魔のいたずら」を目撃!?「時間にゆとりを持って臨むべき」と… 【濱マモルの のほほんコラムVol.106~取り切れずヤメ~】

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 オリンピックの楽曲制作に携わった某アーティストが、過去のインタビュー記事などを理由に辞任した。

 インタビュー記事は文字通り、インタビュアーによるトークを記事にしたもの。ライターとして専門的な話をすると、この手の記事を書くにあたっては、大別すると全ての内容を一旦文章に起こす人と、当日のメモ書きを辿ると共に録音テープを聞きながら、もしくはあまり聞かずに構成する人との2パターンがある。

 もちろん、どちらが正しいということはないのだが、個人的には一語一句、文章に起こすタイプである。無論、文法的に違和感があるものは修正するが、それ以外はそのまま一切の脚色なしに掲載することで、ニュアンスを大切にしているつもりだ。

 ライターの方々ならばお分かりの通り、一旦文章に起こす作業、いわゆるテープ起こしはそれなりに時間がかかる。特に、ブラインドタッチという基礎を持たないアタシは文字を打ち込む速度が遅く、例えば1時間ほどの内容ならば、途中で集中力が切れることを想定して3時間程度は必要。一方、こういったコラムや無記名原稿など、テープ起こしを経ない執筆は脳内である程度構成→書き出しが決まれば一気に進めるため、その時のテンションや調子で執筆スピードは大きく変動する。

 よって、コラムや無記名原稿は頑張り次第で時間を巻くこともできるのだが、テープ起こしに関しては不可能。あらゆる技術が進歩した昨今はテープ起こしのアプリもあるものの、アタシが主として扱うパチンコ・パチスロ、たまにお声かけいただく音楽関連は専門用語が多くて対応しきれないようで、まだまだ自らの手が頼りなのである。

 巻けない時間と言えば、パチスロの消化時間である。パチスロは2号機からウエイト機能が追加され、遊技時間に制限がある。まぁこれによってある意味、負け額にも上限が設けられているのは助かる反面、困るのが閉店時間ギリギリで大当りを射止めた時である。個人的には閉店1秒前までコインが増え続けているのだから、取り切れずヤメもそれはそれでOKとのスタンスではあるものの、できれば避けたい事象だ。

 先日は、こんなことがあった。夕方からホールへ出向いたことで閉店近くまで打ち続けていたのだが、ふらりと『パチスロ鉄拳4デビルver.』のシマを覗いたところ、デビルゾーン消化中の客を発見した。

 当コラムでも書いた通り、デビルゾーンは当機における最大の叩き所だ。いくら閉店間際とはいえ、そのアツい状態を捨てられない気持ちはよく分かるし、その客も普段であれば一打一打、魂を込めながらレバーを叩いていたであろうが、この時ばかりは全力フル消化。

 きっと複雑な心境なんだろうなぁと勝手に気持ちを推察して通り過ぎようとした刹那、あの特有の効果音と共にリバースロックが発生して第3段階まで発展、即ちフリーズが降臨したのだから、まさしく悪魔のいたずらである。

 心の叫びが聞こえるかのように頭を抱えた件の客が、その後の鉄拳アタックでどれだけ乗せたかは知らないが、ほとんどを取り切れないのは確実。パチスロもテープ起こしも時間にゆとりを持って臨むべきだなぁと、つい先月もテープ起こしを後回しにし続けた結果、娘と夕食を作る約束の時間に間に合わず、おもちゃのバットで頭を叩かれたアタシはしみじみ思ったのでありました。

(文=濱マモル)

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