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パチスロライター「マエダ氏のザ・ノンフィクション」後編

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 最後まで楽しく過ごしたい。今年5月に逝去したパチスロライター・マエダ氏の「終活」、その模様が9月12日と19日、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」で放送された。

 マエダ氏は、ガイドワークス「パチスロ必勝ガイド」を中心に活躍した人気ライター。パチスロ設定師時代に培われた洞察力と豊富な知識、ゲスさを前面に押し出したキャラクターで業界内からの信頼も厚かった。

 前編では、2018年に癌を患い、2度の手術をするも全身に転移し、余命宣告を受けたマエダ氏が、「終活」の一環として同じくライターの元営業課長みそ汁氏らと大阪旅行へ出掛けた様子などが取り上げられた。

 東海道新幹線「こだま」で4時間かけて大阪入りしながらもパチスロや麻雀に興じる姿が映し出され、その中で、病気で友人が他界した過去を持つみそ汁氏は、「癌をいじってでも一緒にいたい」とマエダ氏を特別扱いせずに接し続けた。

 マエダ氏は東大卒のエリート官僚であった父と、年の離れた元ホステスの母との間に産まれた1人息子。父が起業して成功を収めたことで裕福な家庭で育ち、幼稚園から都内屈指の名門校へ進むも、父に連れられて覚えたパチスロにハマり、道を踏み外したという。父は既に他界している。

 後編では、そんなマエダ氏と母との日々が紹介された。癌が体を蝕み続ける中で、自分のことばかりだったマエダ氏は、母に気をかけるようになったとのこと。

「一番はお袋の本音を知りたくない」「知ったら、それに対してオレが気を遣う、また母が気を遣う」としながらも、緊急入院後のお祝いは母と二人、馴染みの店で外食するなど、家族水入らずの時間を満喫した。

 2021年1月、マエダ氏はみそ汁氏らと動画の生配信を行った。サービス精神旺盛なマエダ氏は苦しいそぶりを一切見せず、みそ汁氏は「マエダさんはマエダさんとして死のうとしてる」「心が強い」と感心。ただ、マエダ氏自身は自宅で「敗戦処理をしているんだと思うと悲しくなる」「本当にがっかり」と涙を流した。

「やろうと思ってやり始めた仕事じゃないけど…」。中断している、パチスロライターとしての仕事も心残りだった。仕事を続けるうちに「欲が出てきた」そうで、「あれもやりたい。これもやりたい」と悔しさを滲ませた。

 45歳の誕生日。大好きなプロレスを観戦するも、無情にも体調が悪化した。一人で歩くのもままならない状態で、ホスピスへ入院、その後、退院するなど「長く生きられない」事実を突き付けられたマエダ氏。

 そんなマエダ氏は母の誕生日に、「『ごめんなさい』『ありがとう』。どっちが多いかは分からないけど、残り少ない時間で、どっちも言えるだけ言うことが親孝行になるのだと思ってます」「でも、これを言うのは最後になるのかな。誕生日おめでとう」とTwitterに投稿した。

「ありがとう」。このツイートを最後に生涯を終えたマエダこと佐伯健次氏。実家には少年時代、笑顔の写真が1枚しかなかった佐伯氏の、微笑む近影が飾られている。母が撮った1枚だそうだ。 

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