パチスロ「快速集中役『ベルラッシュ』と多彩なフラッシュ告知が魅力」~4号機名機伝説~ 『ソレックス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.79】
パチスロにおいてワンチャンスで大量の出玉が獲得できる一発逆転役といえば、近年では5号機『ミリオンゴッド』シリーズにおける「GOD揃い」などのプレミアATが代表例だが、かつては「集中役」がその役目を担っていた。
文字通りこれは、小役やシングルボーナスが規定のゲーム数や終了条件を満たすまでの間、確率が大幅にアップして「集中的に揃う」ことによって、相当量の出玉が獲得できるというもの。
1988年の2号機から許可され、「ジャンボフルーツ」を搭載した尚球社の『チャレンジマン』や、「アラジンチャンス」を搭載したニイガタ電子精機(開発・製造はサミー工業)の『アラジン』などが、その破壊的な出玉性能でセンセーションを巻き起こした。
そして3号機時代に入ると、「打倒アラジン」を掲げてユニバーサル系メーシー販売から『コンチネンタルⅢ』が登場。当時としては史上最速の増加スピードを誇った「セブンラッシュ」と集中継続サインを兼ねた多彩なリーチ目で、長きにわたってファンを熱狂させた。
一発逆転性能を追求した集中役は、そのギャンブル性の高さが度々問題視され、4号機ではパンク確率が150分の1(Aタイプベースの場合)にまで引き上げられるなど、もはやかつてのような破壊的な一撃大量獲得は期待薄となった。
が、それでもなおワンチャンス大量獲得に対するファンのニーズはとどまることなく、各メーカーは厳しい規定の中で目一杯、出玉性能を高めることに心血を注ぐこととなる。今回は、そんな1台をご紹介しよう。
1993年夏にユニバーサル販売の4号機第1弾としてリリースされた『ソレックス』は、4号機では初となる本格的な集中役メインのマシン。
前年暮れにECJ(エレクトロコイン・ジャパン)からリリースされた史上初の4号機『チェリーバー』と同様、ビッグとシングルボーナスの集中役「ベルラッシュ」のダブルキャストで出玉を増やす仕様。REGは非搭載である。
スペックは、先述のとおり集中役をメインに据えた確率設計となっており、ビッグは最高設定6を除いてかなり低め。同じA‐C機でも、どちらかといえばビッグがメインで集中役はオマケだった『チェリーバー』とは対照的だ。
さて、出玉獲得の主役である集中役「ベルラッシュ」だが、厳しいパンク規制の中で目一杯のワンチャンス大量獲得を実現すべく、ある秘策が用いられた。シングルボーナスの確率を限界ギリギリまで高めることで、史上最速ともいえる出玉スピードを目指したのである。
1ゲームあたりの期待増加枚数は6.83枚。プラス10枚レベルがアタリマエだった4号機時代後期の爆裂ATには及ばないが、近年の6号機ATと比べても充分にハイレベルな値といえるだろう。
理論上のワンチャンス平均獲得枚数は7パン(ビッグ終了)込みで450枚程度。しかし、とにかく出玉スピードが速いので、運良くパンクを回避して長打をものにすれば、あっという間にドル箱をカチ盛らせることができた。
ゲーム演出面では、先の『コンチⅢ』や『チェリーバー』と同様、ボーナスと集中継続サインを兼ねた多彩なリーチ目が大きな魅力。7とスイカの組み合わせが並べば、その多くがビッグorベルラッシュ確定となった。
もちろん、最初期のユニバーサル系4号機の大きな特徴ある、ビッグ成立ゲームにのみ発生する刹那的な告知シグナル「ビッグチャンスフラッシュ」も搭載。
しかも今作では、従来の「横一文字型」に加えて、「縦一文字型」「全消灯型」「稲妻型」といった新たな4パターンを搭載し、一気に多彩なものとなった。
当時、『ソレックス』は好きでよく打っていたのだが、集中役での一撃大量獲得よりも、むしろこの多彩な「フラッシュ」に最大の魅力を感じていた。
というのも、関東のごく一部地域で、ビッグがバッキバキに連チャンするバージョンが出回っていたからである。
恐らくホールが好き勝手に「発注」したものだから、店によって挙動は異なっていたと思うが、ビッグと集中が入り交じって連チャンするバージョンは、多彩なリーチ目とフラッシュの乱舞で、ほんとに楽しかった。
セールス的には、けしてセンセーションを巻き起こすほどに大ヒットしたとは言えなかったが、個人的にはノーマル・連チャンVer.ともども最初期の4号機では屈指の名機だったと、いまでも信じてやまない。
(文=アニマルかつみ)
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