【ぶらりパチスロ実戦】…『ミリオンゴッド凱旋』と同じ匂いがする最新台が思い出させてくれたもの

「好きなマイジャグラーでも打つか」と、ぶらりパチンコ店に足を踏み入れた時のこと。そこそこ『強い』日でもあり、念のためジャグラー以外のコーナーも確認していたところ1台の新台を発見する。

　それはリリースされたばかりの山佐ネクスト『パチスロ TIGER & BUNNY SP』だったが、正直あまり食指は動かない。マイジャグに目ぼしい台がなかったため、1パチで少し時間を潰すことにしたのだが…。　

　強い日とあってか良好そうなマイジャグは空きそうにない気配。しかし、1時間以上が経つがタイバニはまだ空いたままであった。回転数も変わっていないことから「朝イチ少し回してすぐヤメた台」といった感じだろうが、これは“打て”という暗示なのか。　

　楽観的希望が脳裏をよぎる。販売台数も約2500台となれば、未導入店舗の方が多いのは間違いない。検索したところ導入店舗は約770店舗ほどであった。　

「ならば一度くらいは打っておくか」と着席し、おもむろに紙幣を投入する。しかし、それと同時に『シンデレラブレイド4』を打った際の失敗が脳裏をよぎった。　

　そう、年末に予備知識なしで遊技し右往左往した記憶だ。しかもこのタイバニなる台、立派過ぎる中年の私には尚のこと難解な台なのではなかろうか。アニメ自体も知らないし、備え付けの小冊子を片手に打ち始めるが正直さっぱりだ。　

■1000枚くらいは取りたいものだが…

　ならば1000円分のメダルを使い切ってしまえば終わりなのだが…ソッコーでCZ『ライジングチャンス』に突入。なるほど、リプレイでダメージを与えていく感じか。

　キャラ特性や相性など分からないが主人公側が優勢の様子。バトルはそのまま順調に進み敵のライフはゼロに。幸先よくAT『グッドラックタイム』へ突入した。

「ふぅぅ…何とかなるものだな」と安どしたが本番はこれから。投資が2本とはいえ、駆け抜けでは面白くも何ともない。2000枚とはいかないまでも1000枚くらいは取りたいものだ。

「低純増タイプで小役の連続でチャンスなのか」などと考えながら遊技を続ける。しかし、こういう感覚も中々楽しい。パチスロ自体ではなく、色々と考えながら模索していくという感じが。1～3号機くらいまでは、自分で打ち込みながら色々と見つけていくのがパチスロの楽しみ方だったのだ。

　それにしてもタイバニは、ヒキで大きく左右される要素が強そうである。小役の連続性がキモとなる台で私が好きだったのは『モンスターハンター月下雷鳴』、『バイオハザード5』、『ミリオンゴッド神々の凱旋』等があるが、同じような匂いを感じる。

　小役の連続で上乗せや継続を勝ち取った時の自力感、達成感はひときわ爽快だ。1回転ごとに『次ももう１回！』という感覚が非常に心地よい。

　それにしても、この日は色々と良く揃う日だった。『タイバニラッシュ』にも突入。エンディングこそ叶わなかったが、2000枚近くのメダルを獲得と出来過ぎである。

　この結果にも満足だが、久しく味わうことのなかった「楽しい部分を見つけていく」という感覚を思い出すことが出来たのは収穫だった。　

　予備知識がなければ損をする可能性もあるが、昔のパチスロ機はそれが当たり前だった。「また機会があれば予備知識なしでパチスロを打ってみよう」…そう思わされた1日だった。

（文＝オーハナB）
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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