パチスロ「引け」と願い続けたボーナスは引けないクセに…【濱マモルののほほんコラムVol.166~ハマれと願えばハマらない~】

コラムVol.166~ハマれと願えばハマらない~】

「ドット演出が無難かな」。そう思いながらも、RT非搭載ですっかりクレア感がなくなった『CREA Newクレアの秘宝伝』を毎ゲーム、レバーONごとに「タッチで完全告知」部分を触っていると、いつのまにやら投資は1万5千円を超えていた。

 別に、機は熟した…と判断したわけではない。履歴に騙されて低設定に座ってしまったのか、はたまた単純にヒキが腐っていただけなのかは分からないが、遊びやすいとされるマシンで、引けたボーナスはたったのREG2回。こんなダメな日はアレに限るだろうと気持ちを切り替え、導入前から気になっていた『Pシンデレラブレイド』に着席した。

 この台は、敵襲を回避しながら36Gの完走を目指す、ややパチスロっぽいゲーム性で、通常時はゲーム数消化ごとに「リゾートステージ」「セーリングステージ」「キングダムステージ」「闘技場ステージ」と移行。36G消化で「おしおきCHALLENGE」へ突入し、この間は右打ちで3つの保留をチャージした後、最終的に演出クリアでRUSHが発動する。トータルRUSH突入率は約40%とのことだ。

 RUSH中はボーナスが91%でループし、終了後はバトルモードへ移行。バトルモードは65%で勝利→ボーナスへ復帰し、これらを合わせたトータル継続率は約97%を誇る。

 システムはやや難解だが、要するに、通常時は14.7分の1のゲーム数リセットを36回転引かなければ遊タイムへ到達し、おしおきCHALLENGEが発動。通常時は同時におしおきCHALLENGEボーナス抽選も約685分の1で行われており、36回転を完走する割合=約177分の1と合わせて、約141分の1でおしおきCHALLENGEへと繋がる仕組みだ。

 となると、当たりを引けないこの日は、36回転完走を優に達成できる可能性大。あとはおしおきCHALLENGEで約40%の壁を越えればいいだけだ…と軽い気持ちでハンドルを握ったものの、そう簡単に事が運ばないのがパチンコ・パチスロである。

「引け」と願い続けたボーナスは引けないクセに…

 敵襲の危険度は保留玉などで示唆され、ピンク保留はセーフ。「WARNING」表示時は敵襲保留出現のピンチで、各種演出を突破できなければ敵襲→ゲーム数がリセットされるわけだが、一難去ってまた一難とばかりに次々と敵が襲い掛かる様はまさしく息つく暇なしで、しかもことごとく敵にやられてしまうのだから困ったものだ。

 端的に言えば14.7分の1を引きまくっているということで、初おしおきCHALLENGEまでに費やしたゲーム数は380回転。おしおきCHALLENGEはおそらく保留3つのいずれかで当りを引ければRUSH突入といった流れなのだろうが、ここでは一転、当たりを引けずに400個ほどの出玉が払い出されるだけで終了し、なにもなかったかのように通常へ戻りやがるのである。

 ゲーム数リセット時はシンデレラブレイドのキャラたちの画像が映し出されるといった特典があるものの、非難を承知で言うと、パチスロを含めて同コンテンツ自体にさほど興味はないだけに、ゲーム数リセット後のわずか1回転でそれを見せられてもイライラが増すだけ。

 引けと願い続けたボーナスは引けないクセに、引くなと念じ続けたゲーム数リセットは11分の1以上の高確率で引いてしまう。ある意味、一日のうちにヒキが収束したとも捉えられるが、財布の中身は元に戻るどころかすっからかん、泣く泣くATMへ行くハメになりました。

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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