初代にして「出玉率118%」のハイスペックマシン! 新規参入メーカーを“トップブランド”へと導いたシリーズ第一弾【パチスロ5号機回想】
最大で100枚ほどの差が生じる新感覚の技術介入機『ランブルローズ』で5号機時代の初期にパチスロ事業へ参入したKPE(現コナミアミューズメント)。周知の通り、同社を人気ブランドへと押し上げたのは『マジカルハロウィン』シリーズであり、そんな同シリーズの記念すべき第1弾『マジカルハロウィン』は2007年にデビューした。
ARTとボーナスのループによって、右肩上がりの出玉推移を創造
完全オリジナルの愛らしいキャラクターが印象的な本機は、ビッグとボーナスゲーム(BG)、2種類のボーナスを搭載しており、ビッグは約208枚、BGは約56枚の獲得が可能。ボーナス終了後は必ずRT「カボチャレンジ」、或いはART「カボチャンス」へ突入する仕組みで、ビッグ消化中は毎ゲーム、ボーナス重複契機やボーナス成立時の内部状態を参照してART抽選が行われる。
ARTは1G純増約0.7枚で、消化中は3種類ある9枚役と、同じく3種類あるRTパンク役のチェリーを完全ナビ。どちらも液晶画面に表示されたボーナス絵柄を狙うだけでOKで、仮にパンクさせてしまった場合は次回のボーナス終了後に復活する。
肝心のART継続ゲーム数は50or100or150or200or300or500or1,000Gの7パターンで、通常or高確率ゾーン中のビッグからはほぼ50Gが選ばれる。一方、ART中やRT中のボーナス当選時はロング継続ゲーム数への振り分け割合が優遇。つまり、本機はART中にボーナス当選→ARTゲーム数獲得→ボーナス当選…を繰り返すことで右肩上がりの出玉推移を創造するゲーム性で、このゲーム性は以降のシリーズに脈々と受け継がれている。
機械割の高さは歴代シリーズの中で断トツのトップ
ARTの規定ゲーム数消化後は、ART非当選のビッグ終了後やBG終了後と同じくカボチャレンジへ移行。この間はチェリーがナビされないものの、スイカ成立時の3分の1に当選、チェリー8連続回避、ボーナス当選…のいずれかをクリアできればARTへ昇格する。
設定推測要素は通常時に引いたビッグからのART当選率&ART継続ゲーム数選択率などで、設定6は高確率でARTへと繋がり、尚且つ100G以上に振り分けられやすいのが特徴。本機は魔界ゾーンでビッグに当選した場合、その後はビッグ4回成立までの継続が約束される期待出玉約1,500枚の「スーパーカボチャンス」へ突入するといった設定不問要素もあるが、首尾よく機械割「118.35%」の設定6を掴み取れれば、それを引かずとも終日で5,000枚クラスの出玉も十分に狙えた。
なお、この機械割の高さは歴代シリーズの中で断トツのトップ。原点にしてシリーズ最高峰の安定感を実現していたというわけだ
なお、本機はボーナス後&リセット後は100G区切りで背景が変化することから、朝イチ100G以内に背景が切り替われば据え置き濃厚なる。