スマスロ登場で過熱するパチスロ市場… それでも「完全復活」は言えない理由とは

万枚続出の「スマスロ」だが、ノーマルタイプの規制緩和はいつになるのか。

 スマスロの導入からまだ数日。万枚報告が続出する一方で、ノーマルタイプを愛するユーザーからは「リアルボーナスの獲得枚数を元に戻して欲しい」との声も。6号機の導入から未だに規制緩和されないノーマルタイプだが、今後も規制緩和は望めないのだろうか。

スロットの「完全復活」は爆裂AT機だけではなく、ノーマルタイプが復活してこそである。

 スマスロの場合、5号機のような「終日かかっての万枚到達」ではなく、ものの数時間で達成することも珍しくない。それもそのはず、『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』(SANKYO)の純増はなんと約7.2枚。出玉スピードは時速5000枚獲得と、まさに革命を起こしている。

 SNS上では「ようやくスロットが始まった」「これこそパチスロ」などと歓喜するユーザーがいる一方で、「なぜ短期出玉規制があるのに、このような台を出せるのか」「規制の意味がない」といった疑問の声も。そして、射幸性抜群のスマスロ導入以降は、ノーマルタイプへの「規制緩和」を求める声が特に多い印象だ。

6号機のノーマルタイプは5号機の劣化版といわれるが、それは間違い。

 比較としてよく挙げられるボーナスの獲得枚数についてだが、例えば、6号機の『マイジャグラー5』は、5号機の『マイジャグラー4』の下位互換なのであろうか。

 軽く違いを紹介すると、5号機『マイジャグラー』はBIGの獲得枚数が約312枚、REGが約104枚。一方で『マイジャグラー5』はBIGの獲得枚数が約240枚、REGが約96枚となっている。枚数にしてBIGは72枚、REGは8枚の違いがあるが、コイン持ちに関してはマイジャグ4が約35ゲームに対してマイジャグ5が約42ゲームである。そして設定6の機械割は、どちらも設定6で109.4%と同じ数値。このように、獲得枚数こそ差があるものの、6号機ジャグラーの方がコイン持ちが良い上に、最高設定の期待出玉はほぼ変わらないのである。

スペックが良くなったこともユーザー離れの原因?

 しかし、全員が設定6を打てるわけではないし、マイジャグラーの設定6はハイスペックゆえ、その他の設定がすぐに見切られる。そうなれば、低設定では動かず利益が取りづらいため、平常日で中間設定を使うことすら難しくなり、仕方なく設定1や2を使って機械代を回収せざるをえないのだ。

 さらに、コイン持ちが良くても低設定では中々ランプが光らず、ユーザーにとってはストレスになり、しかもBIGの獲得枚数が240枚弱しかないのは、BIG獲得400枚以上の時代を経験している人にとっては、かなり物足りなさを感じることだろう。

ボーナスの獲得枚数だけでも規制緩和して欲しいが…。

 実は、今回の規制緩和はあくまで自主規制の範疇であり、短期出玉率やボーナスでの獲得枚数上限などノーマルタイプに大きく関わる部分は法律での規制となる。つまり、規則改正=7号機時代へ突入しない限り、良くも悪くも変わることはないのだ。

 6.0号機から6.5号機にかけて段階的に規制が緩和されてきたが、その恩恵を受けるのはAT機ばかり。擬似ボーナスを上手く用いて300枚以上の払い出しをすることはできるが、リーチ目を察して次ゲームにボーナス図柄を狙いに行くなどの楽しみはそこにはないし、ユーザーもそんな台は望んでないはずだ。

 スマスロの登場はスロット離れしたユーザーの心を掴むきっかけとなったといえるが、それでも復活したと言い切れないのは、ノーマルタイプがいまだに低迷しているからといえる。7号機になったタイミングで規制が緩和され、スロットがさらなる盛り上がりを見せてくれることを期待したい。

SYU39

大学生からパチンコ・パチスロにハマり授業が終わっては打つ日々を送っていた。歴としては2019年から現在までと浅いが、解析に出ていない新台を考察することが得意。普段は設定狙いからボーダーを意識して立ち回っているが収支は自慢できるほどではなく趣味として楽しめている程度である。当サイトでは有益な実戦記事や考察記事などを作成していきたい。好きなコンテンツは『戦姫絶唱シンフォギア』と『バイオハザード』。

Twitter:@syu39pac

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