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スマスロになっても頑なに「-30」を付け続けて欲しい…【濱マモルののほほんコラムVol.196~世代間ギャップ~】

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パチンコ・パチスロにも当てはまる話

 先日、とある情報番組でこんなネタが紹介されていた。

「グレープフルーツに砂糖をかけるか否かで、世代が分かる」

 フルーツは苦手。効果はさておき、ビタミンは柑橘系サワーで摂取するスタンスのアタシだが、「体にいいから」と子供の頃は母親に無理矢理食べさせられた記憶があり、確か、その時はしこたま砂糖をかけていた。

 無論、砂糖をかける理由は苦みをおさえるためであり、幼心にして「なぜ、ここまでして人はわざわざこんなものを食べるのだ…」と不思議に感じていたが、現在は品種改良によって甘いとのこと。よって、今は砂糖をかけて食べることがないのだそうだ。

 同じような理由で、昔は家庭に1つはあったイチゴスプーンも生産数が減少しているとのこと。昔のイチゴは今より酸味が強かったために、砂糖や牛乳をかけて食べるのがスタンダードで、御多分に漏れず、我が家でもそうしていた。裏側のイチゴ模様、懐かしいですよね。

 このように、昔にあって今にないものは多々ある。たとえば座高測定。我々小学生時代の身体測定では定番の項目で、座高=上体の高さであるから、座高が高いやつは足が短い…などと笑い合ったものだが、1937年にスタートしたとされる座高測定は、一説によると人間の重要臓器は下肢を除く体幹に集中しており、この部分の発育状態の良し悪しは人間の生活機能に重要な関係を持つ…と考えられていたからだそうで、検討会を重ねるうちに「意味がない」と結論付けられたのか、2014年に廃止されたという。

 よく遊んだ箱型ブランコやシーソーなども公園から消えつつある。その理由はおそらく事故の危険性があるからだろうし、実際、無茶な乗り方で怪我をした友人もいたが、まぁそういった遊具でのいろいろな遊び方を考えるのも、公園での楽しさのひとつ。おじさんとしては正直、残念に思う。

 大人の遊具とも言える、パチンコ・パチスロも変わりつつある。それは言わずもがなのスマート遊技機で、玉、或いはコインをデジタル化。少々味気ない気もしなくもないが、それなりに打てば慣れるものであり、なにより、他の6号機やP機と比べて出玉性能に長けている点が大きい。

「え?昔はわざわざ玉やコインを入れたんすか?」などと…

 先週も記した通り、サミーの『スマスロ北斗の拳』が相も変わらず人気だ。4月17日に導入を開始した藤商事の『Lゴブリンスレイヤー』も初日からコンプリート機能が発動するなど賑わせているし、今後も平和の『L主役は銭形4』や大都技研の『スロット ソードアート・オンライン』など注目タイトルが控えている。

 このままスマート遊技機の導入が進み、いつか玉やコインが廃止される日が来るのか。そうなると、若者たちには「え?昔はわざわざ玉やコインを入れたんすか?面倒っすね」などと驚かれるかもしれないが、個人的に一番気になるのは「30パイ」の存在。仮にすべてがスマート遊技機化されても、『ハナハナ』シリーズのタイトルには頑なに「-30」を付け続けて欲しいと勝手に願っている。

濱マモル

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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