暴漢に襲われないか不安に…驚くような機種で「2万枚オーバー」達成!!【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第37話:クラブロデオT~後編】
第37話 クラブロデオT~後編
パチmax!読者の皆さんもご存知の通り、6.5号機以降のパチスロには漏れなく「コンプリート機能」が搭載されています(※注/S犬夜叉を除く)。同機能はMY(最も沈んだ状態からの最高獲得枚数)で「+1万9千枚」に到達すると発動し、以後は打ち止め状態に移行して当日の遊技が出来なくなる仕組みです。
従って、今後は「1台での遊技における1日の最大勝ち額」が38万円以内に抑えられるのですが(50枚等価の場合)、パチスロ歴の長いプレイヤー…とりわけ、4号機時代の爆裂AT機を体験した打ち手なら、2万枚を超える出玉を叩き出した経験がある人も多いと思います。
2万枚オーバーに最も近かった4号機が、ご存知『初代ミリオンゴッド』です。初代ゴッドの場合は通常時のコイン持ちがハンパなく悪いため、仮に出玉が2万枚を超えたとしても初期投資が10万を超えていた…な~んてケースもあるのですが、いずれにせよ夢の大きいスペックだったことに疑いの余地はありません。
そして、初代ゴッド以外では『サラリーマン金太郎』や『アラジンA』、『マネーゲーム』などの爆裂AT機に2万枚突破の可能性があるんですけど、私の場合はちょっと驚くような機種で2万枚オーバーを達成しました。
というわけで、今回は「ワタク史上最高出玉」に関する昔語りです。
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時は平成14年の10月24日(木曜日)。当時、私がプライベートで通っていたのは中野駅の北口にあったR店でした。この日も朝から打ちに行ったんですが、誰も並んでいませんでね。
嫌な予感に包まれつつ入口のシャッターに近づくと、「本日定休日」の張り紙が…って、まただよ。当時の中野区のパチンコ店には、組合の申し合わせか何かで月イチの定休日があったんです。今もあるのかどうか不明ですが、定休日に出鼻をくじかれたのは一度や二度じゃありません。
そこでふと思い出したのが、近くにあるD店です。D店は私が好きな「居心地の良い店」だし、今日はそっちで打つか…と思って店移動しました。座ったのは導入4日目の『クラブロデオT』です。
クラブロデオについてはすでに客が飛び気味の店が多く(理由は前回のコラムを参照)、D店は他店に遅れての導入だったため、まだ少しは朝イチに座る打ち手も居ましたが、それでも全12台に先客はわずか4人ときたもんだ。
でもって、柱の横にある居心地の良いカド台で打ち始めたところ、わずか千円の投資で初ビッグを引いちゃったんですよ。しかもこれが、AT当選期待度の高い女ビッグ(クラブロデオにはビッグ入賞時のサンプリングボイスが男と女の2種類あり、女ボイスが流れたならAT当選期待度が激高)。
そして、期待に違わずビッグ消化後の3G目にBETでレイブモード(RM)に突入し、以後は延々とスーパーレイブAT(SRA)とRMを繰り返しつつ出玉が増えていきます。
途中で引いた左第1停止シングルのJACハズレ(ドットにエアロガイズの鳥が出現)でナビ回数を上乗せたりしながら、およそ4時間半をかけて一撃8千枚オーバーの出玉を獲得しました。うーん、素晴らしい。
投資はわずか千円。すでに16万円近く浮いているわけで(5.2枚交換)、このままヤメて帰宅しても良かったんですけどね。一撃で出ただけに、気分的に何となく打ち足りない。
そんなわけでダラダラと続行していたところ、夕方頃になって再び左第1停止シングルのJACハズレがご降臨。そして、ドットに登場したのは、ナビ回数の振り分けに最も期待を持てるカマー星人でした。
おそらくここで「ナビ300回以上」が選ばれたのでしょうね。そのまま延々とSRA&RMの連チャンが続き、果ては本日3回目の左第1停止シングルのJACハズレからカマー星人が登場…って、やりたい放題ですね、ホント。
流した12箱の出玉は、トータルで2万1千565枚
結局、今度は前回の所要時間を遥かに超える5時間半を費やして、閉店の約1時間前にめでたくナビ回数が尽きました。もしかすると取り切れないかも…と覚悟していただけに、営業時間内に取り切ったのはむしろラッキーだったと思います。
店員さんが3回に分けて流した12箱の出玉は、トータルで2万1千565枚。レシート分割により500円ほど損をしてるけど(枚数が多いためまとめて交換できないとのこと)、それに文句を言うのはさすがに気が引けました。
これだけ出ちゃうと、暴漢に襲われたりしないか不安になります。だけどこの日は、夕方過ぎにパートの仕事を終えた妻が同じ店で「CRピンクレディー」を打ってましてね。TUCで特殊景品を買い取って貰うまでボディガードをしてくれました。女性だと侮るなかれ。ウチの奥さんは怒ったらとっても怖いんだから…。
そして、妻への報酬は中野ブロードウェイ「フランス亭」のステーキで決着。大勝ちしたからといって、身の丈に合わない贅沢はしないのが私の妻の良いところです。