パチスロ「4号機初期の傑作」を求め札幌へ…そんなエピソードを思い出す【濱マモルののほほんコラムVol.206~憩いの場~】
濱マモルののほほんコラムVol.206~憩いの場~
中学2年生の息子が昆虫マニアであることは、先週のコラムで綴った通りだ。
近所の森での昆虫採集が日課であり、捕獲した昆虫は虫かごで飼育。毎日、採取と世話だけで数時間を費やしており、残りの時間は昆虫関連の動画や図鑑などを見ている。
学校と少林寺拳法の道場以外は、ほぼ昆虫との生活。そんなに好きならば、昆虫マニアの間で有名とされるお店に連れて行ってやろうと、先日、中野サンプラザでサンボマスターのライブを観戦する前に、高円寺にある「むし社」へ寄った。
その名の通り、同店は昆虫の専門店である。世界の昆虫はもちろん、飼育グッズや各種標本、その標本を作る針や箱なども取り揃えており、中には一冊数万円もする図鑑もあった。
日曜日ということもあってか、店内は多くの人でにぎわっていた。きっと、ここは昆虫好きにとってパラダイスなのであろう。息子を含めて、客は全員が楽しそうな様子。常連客も多いようで、なんの気なしにスタッフとの会話を聞くと、北海道から来た人もいるようだ。
思えば2006年のみなし機撤去以前は、地方までパチスロを打ちにいったものだった。パル工業の『ニューペガサス』や東京パブコの『バイキングマスター』、オリンピアの『バニーガール』や瑞穂製作所の『ファイアーバードEX』。4号機で言えば、こちらもパル工業の『ビガー』を求めて広島まで車を走らせたし、個人的な4号機初期の傑作・サミー工業の『スーパーヘビーメタルA』を最後に1回だけ触れたいがために、友人の情報をたよりに札幌まで飛んだこともあった。
残り1枚でレバーを叩いた際、左リールがズルリとスベった時は震えた。次ゲームでしっかりとビッグが揃ったし、見事に連チャンした。
親としてはできる限りサポートしてやろうと思ったが…
入店してから1時間。本棚をふと見ると、「月刊むし」なる雑誌があった。まぁパチスロ専門誌もあるわけだし、マニアックさで言えばどちらも同じようなものか…などと考えていると、我々が入店前からスタッフと談笑していた青年が、まだ談笑し続けていることに気付いた。
何事であっても、夢中になれるのは良いこと。親としてはできる限りサポートしてやろうと思ったものの、大きな虫かご1つ、昆虫飼育マット1つ、本4冊、標本箱2つは少々、買いすぎではなかろうか。1万8,000円也…。