パチスロ名機復刻版で「6連続ハイパービッグ」と好スタートも…悪夢が待っていた?【濱マモルの新台実戦記】
濱マモルの新台実戦記~パチスロナイツ編~
設置台数は全国で200台ほどだそうだ。
まさしく激レア台。山佐ネクストの6.5号機『パチスロナイツ』が近所に導入されたとなれば、パチスロライターとして打たねばなるまい。
初代の『ナイツ』は2001年のデビューだ。4号機史上初の「TYPE-Y」で、『ハイパーラッシュ』や『ファウスト』でお馴染みの「ツインBBシステム」を採用。ビッグは30Gの小役ゲームとJAC1回で構成され、ボーナスインフラグ持ち越し機能があることから、小役ゲームは1G目から逆押しで消化→30G目に順押しフリー打ちすればJACがスタートする。
ハイパービッグ中は左リール3択の15枚役が完全ナビされ、平均402枚の獲得が可能。一方、チャレンジビッグ中は3択成功で15枚、失敗で1枚が払い出され、平均獲得枚数は168枚となる。
通常時に引いたビッグは3分の1でハイパービッグ、3分の2でチャレンジビッグが発動。ハイパービッグ後やスイカ成立後に移行する「ハイパーゾーン」中のビッグはハイパービッグが確定することから、ハイパービッグ→ハイパーゾーン→ハイパービッグのループが狙える。
そんなマシンの正統後継機である『パチスロナイツ』は、疑似ボーナスで初代のゲーム性を再現。ビッグは30Gの小役ゲームとナビ4回のJACから成り、ハイパービッグは平均350枚、チャレンジビッグは平均151枚の獲得が見込める。
リール配列も初代と同様で、ビッグフラグをリーチ目役とすることで、リーチ目も完全継承。正直、初代をめちゃくちゃ打ち込んだわけではないが、ゲーム数を消化するうち、予告音やナビフラッシュとの絡みなど、うっすらと当時の記憶がよみがえった。
フライングBET機能はビッグ成立後に前兆をカットしてビッグ絵柄を揃えられる仕組みで、前兆中はスタンバイ状態に。この間は通常時と違って変則押しOKなので、運が良ければ15枚役を揃えられる。
通常時のスイカ完全フォロー、ビッグ中の技術介入要素、フライングBET機能からの15枚役奪取、これらを駆使することで、本機は設定1でも機械割が100%を超える。要するに甘いスペックなわけだが、それはあくまで確率通りにビッグを引けてこそ。初代と同じく高いビッグ確率なハズなのに、結論から言うと、初打ちは中々に厳しいものだった。
「ナイツ、サイコー」などと浮かれまくったが…
午後からホールに向かい、最初に着席したのはハイパービッグ6回、チャレンジビッグ6回、総ゲーム数3409Gの台だった。この時点でビッグ合算出現率は設定1を大きく下回っているし、まぁ様子見程度に打ち始めたところ、1時間足らずで隣の台が1箱の出玉を持って撤退。こちらはハイパービッグ15回、チャレンジビッグ13回、総ゲーム数4279Gで、「ワンチャン、高設定はあるかも?」といった履歴だ。
はじめは順調だった。1回目のビッグこそチャレンジビッグだったものの、次回以降はうまい具合にハイパーゾーン中に引き当てたこともあり、6連続でハイパービッグ。一気に1,500枚ほどのコインを獲得して「ナイツ、サイコー」などと浮かれまくったが、ここからが悪夢の始まりだった。
レバーを叩けど叩けどビッグは成立せず、アツめの演出は全てスイカ。とはいえ、設定1でもビッグ合算確率は172.0分の1だし、高設定示唆・強を2回確認しているし、まぁそこまでクソハマることはないだろう…などと高を括っていると、700Gを超え、800Gを超え、気付けば1,000Gを過ぎていた。
結局、1,086Gでようやく当選。もちろん、「1,000G以上ハマったからハイパービッグ確定だ。やったー!」などと思うハズはなく、ビッグ合算出現率がしっかり設定1以下の数値を示したこともあり、出玉が飲まれたところでヤメ。仮に、このクソハマりから打ち始めた場合は3万円以上の負債を抱えたわけだし、正直、仕様とは裏腹に、気軽には打てないなぁと感じてしまった。
ただ、第2停止で2コマ以上のスベリを伴えば小役orリーチ目となる左リール月絵柄狙いは、非常に味わい深い。同じ停止型でもスベリの有無で期待度が変化するわけで、スベって小役非テンパイの2確目はもちろん、ランプ絵柄テンパイからのハズレも興奮するし、フライングBET機能を活用するためにも、個人的には超オススメだ。
ということで、絶対に楽しいであろう高設定が投入されるためにも、もっと設置が増えてほしいなぁというのが率直な意見。ホールさん、よろしくお願いしますよ。