「パチスロ愛が強すぎる」から？ ゴルフ場で飛び出した言葉は…【濱マモルののほほんコラムVol.226～ビタ押しの快感～】

濱マモルののほほんコラムVol.226～ビタ押しの快感～

「今年は地元の友達が不参加なんだよね」。きっかけは、みそちゃんのひと言だった。

　みそちゃんやみのりんらと活動中の宴会系楽団・タカハシの打ち合わせと称した飲み会時、みそちゃんが毎年、そこそこスターでお馴染みのベテランライター・伊藤真一先生らとゴルフ合宿をしていることを話した。今年は軽井沢のコテージに宿泊するそうで、「一緒にどう？」とのお誘い。夜の宴に惹かれたアタシは、酔いも手伝って参加を決めた。

　15年ほど前までは、何度かコースに出たことがある。初心者用のセットもあるが、野球場やライブハウスでの飲酒、バンド活動、最近は少林寺拳法など、仕事よりもプライベートが多忙であり、嫁さんからは「これ以上、趣味を増やすな」とのお達し。結婚後は飲みの席の勢いでシミュレーションゴルフに挑戦したくらいで、ほとんどゴルフクラブを握る機会はなかった。

　となると現在は完全にド素人状態だし、そもそも「泊まりでゴルフに行く」とも伝えづらい。コツコツと徳を積んでどうにか家族の許しを得た一方、練習に関しては以前のコラムでも記した通り、損傷した左ひじの靭帯がなかなか治らなかったことで、結局、ぶっつけ本番となった。

　メンバーは伊藤真一先生、みそちゃん、アタシ、同じく打ち合わせ時に酔った勢いで全く未経験なのに参加を決めた、タカハシのライブ関連でお世話になりまくっている先輩、プラス1名の計5名。鍋を囲んでくだらない話をし続けた夜の宴は想像以上に楽しく、翌日も絶好のゴルフ日和だった。

　ただ、ゴルフの内容も想像以上にボロボロだった。まぁ別にスコアを競っているわけではないし、自分には甘すぎるノーストイックな性格だけに打ち損じてもイライラすることはないが、時間をオーバーして他の方々に迷惑をかけてしまうのは不本意。打っては小走り、打っては小走りを繰り返したこともあってか、自動運転のカートに乗りながらの缶チューハイは五臓六腑に染み渡った。5本も飲んでしまった。

「ビタ押しが決まった時みたいだね」と…

　基本的にはヘボショットばかりだったものの、稀に気持ちいいひと振りもあった。自分で言うのもアレだが、まるでテレビ画面に映るプロかのような、理想的な軌道。そういったショットが出るたび、おじさんたちと必要以上に褒めまくり合った。

　で、全員がパチスロ中毒者だからか、同時に「ビタ押しが決まった時みたいだね」と嬉しさを表現。目押し白帯を公言するアタシでも、時折、ビタ押しが成功する場合もあるわけで、ナイスショットの味わいは、まさしくそんな感覚に似ている。

　また、これを体感したい。既に来年のゴルフ合宿にも参加を表明したことは、現時点で嫁さんには内緒です。