パチスロ全ユーザーが求める「最強にして最高」の瞬間とは?
パチスロの「最強にして最高の演出」「その瞬間」…それを『フリーズ』と考えるユーザーは多いだろう。今回は、そんなフリーズを特集。遊技機販売業などパチンコ業界で様々な業種を経験している「電撃しらっち」氏のコラムを改めて紹介したい。
■フリーズに戸惑うユーザーも?
フリーズといえば出玉を増加させる最強トリガーとして用いられる事が多くありますね。それに伴う演出も原作における重要シーンや感動のシーン等が用いられる事が大半です。
正に一番テンションが上がる瞬間! 思わず写真をパシャリ! としたくなるのも頷けます。
今でこそフリーズ=「歓喜と至福の瞬間」ですが、パチスロにおける初めてのフリーズというのは非常に簡素なものでした。
おそらくですが1999年に岡崎産業から登場した4号機『キングジャック』という機種。このマシンは完全告知タイプなのですが、その告知にフリーズを採用していたのでした。
メダルを受付けない、BETボタンが効かない、ストップボタンが効かない、等々。ほんの2秒のショートフリーズが起こった後に告知ランプが点灯する仕組み。
初めて打った人はフリーズに戸惑う事も多くありました。店員を呼び出し「メダルが落ちてきます」、「BETが効きません」と訴える方も実際にいたのです。
逆にいえば当時では、それほどに斬新だったのですね。岡崎産業に感謝です。
その後のパチスロにおいてどれくらいの機種にフリーズが採用されたかはハッキリと判りませんが、2002年に登場した超大物には衝撃のフリーズが搭載されていました。
■『ミリオンゴッド』が生み出す“衝撃”
あらゆる意味で歴史に名を刻む事になったミズホの4号機『ミリオンゴッド』です。こちらも時間にするとたったの2秒ほど、ですがボーナスが確定するだけのキングジャックとは訳が違います。
なぜならミリオンゴッドのフリーズ、いわゆるブラックアウト演出ですが、これが来ると実質的に約5000枚役であるGOD揃いが確定する訳ですから。大げさでなく本当に手が震えるような瞬間でした。
フリーズ演出は5号機から禁止になりますが2008年の内規変更により解禁。しばらくはパッとしなかったフリーズですが2010年、ある機種の登場によりその価値はグーンと高まります。
ロデオ『新鬼武者』です。そのフリーズは一般的に用いられる通常時ではなく、ボーナス中限定でした。
ボーナス消化中に突如主人公である蒼鬼が現れ、画面を切り裂くという、本当にめちゃくちゃカッコいい演出。もちろん演出がカッコいいだけではなく、高継続のARTが確定します。
この新鬼武者以降は最強トリガーにフリーズを採用した機種が多数登場、今ではすっかり当たり前となりました。
そうなってくると「ART機を打つ=フリーズ引きたい」という図式が成り立つ訳で。切っても切れない関係になったと言えるのではないでしょうか。
フリーズ(freeze)=訳すると『固まる』や『凍る』という意味なのですがパチスロにおけるフリーズという言葉は何という甘美な響きなのでしょうか。
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