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「温泉でパチスロ三昧」の未来!? 夢の王国「無料ゲームセンター」から学ぶパチンコ存続の術とは

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 いまゲームファンの間で「無料ゲームセンター」が熱視線を浴びている。

 3日に「IRORIO」は、大阪府箕面市にある温泉テーマパーク「箕面温泉スパーガーデン」にある、入館料さえ払えば懐かしのゲームが”無料”でプレイし放題のゲームコーナーを紹介した。ファンからは「すぐにでも行きたい」「まさに夢の国」「親子で行きたい」という称賛の声が続出している。

「お祭りエンタメ温泉テーマパーク」と称している同館だが、同時に「ホッとする」ような空間を作りたいと考え2017年3月に「無料ゲームセンター」をオープンさせたという。

 結果としてゲームファンだけではなく、親子がゲームを通じコミュニケーションを図っている様子が見られるなど反響は上々。無料ゲームセンターの設置は、大成功と言えそうだ。

 このような取り組みは、来店した客の満足を得られるだけではなく集客数アップにも繋がる可能性が高い。どの分野においても、効果的な手法であることは間違いないが……。

 パチンコ界にも、似たような考えから生まれた施設・イベントがあるのをご存知だろうか。

 まずは2016年にパチンコメーカーのサミーが開催したイベント『0円ぱちんこ パーラーサミー』。パチンコ未経験者・離れてしまったファンを対象としており、出玉を景品に交換してもらうことで「楽しんだ上で儲ける」という、パチンコの醍醐味を”無料”で堪能してもらうことが目的だ。

 それだけではなくドリンクの無料配布や、待機時用に雑誌・新聞コーナーを儲けるなど、イベントを楽しんでもらうための工夫が施されていた点も大きなポイントである。初めて遊技された方だけではなく、久々に遊技された方など来場者にパチンコを楽しんでもらうことに成功した。

 他にも1980・90年代の「レトロなパチンコ台」を実際に遊技できる『岐阜レトロミュージアム』や、遊びながら歴史も学べる施設『さいたまパチンコ博物館』にも無料で遊技できるパチンコが設置されており、未経験者の方からも好評を得ている。

「パチンコの本質を知ってもらおうとするイベントや施設の影響で、パチンコを始めた方もいるようですね。遊技人口の増加やホールの集客数アップに、少なからず貢献していると言えるでしょう。

箕面温泉スパーガーデンの無料ゲームセンターのように、本来の目的ではない楽しみをホールに作ることも有効ですよね。休憩所に無料で遊べる遊技機を設置するなど、お客様を飽きさせない工夫を施すことで集客数を伸ばせるかもしれません。

集客数という意味では温泉施設などの、意外な場所にオープンするというのも面白いですね。『何かのついで』にパチンコの良さを知ってもらうというのは、効果的ではないでしょうか。低貸しのみの営業で『甘デジ』や『ちょいパチ』という遊びやすい機種を設置し、未経験の方でも気兼ねなく遊べる環境であれば大きな反響を得られるかもしれませんよ」(パチンコライター)

 もちろんこのような施設・イベントが、遊技人口の増加やイメージ払拭に直結するわけではない。しかし、パチンコの本質を理解してもらうという意味では「確かな効果」が見込めるだろう。

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