パチスロ「6号機」規制緩和を裏切る厳しい現実……「純増解禁」「AT復活」歓喜も「穴だらけ」の声!?
先月発表されたパチスロ新規則「6号機」に関する「自主規制の緩和」は、暗い話題が続いていたパチスロ業界にとって一筋の光となったに違いない。
主な緩和内容は、5.9号機で実施済のAT機能を封じ込める規制、ART抽選の設定差が撤廃された点だ。これらの廃止により、ボーナス中のART抽選やボーナス確率自体にも設定差が付けられるようになり、ゲーム性の多様化が大きく見込まれる。
また、5.9号機以前の自主規制であった「純増枚数は3枚まで」という縛りもなくなり、『沖ドキ!』『ミリオンゴッド』などを超える高純増ATが実質的に可能となった。絶望と言われていたただけに、業界のみならずファンにとっても朗報ではなかっただろうか。
しかし、今回の緩和内容に安堵していない業界関係性もいるようだ。業界専門サイト「アミューズメントジャパン」のコラム「パチスロ6号機で予想されるATタイプとは?」にてその見解が述べられている。
「規制緩和を踏まえた上で、出玉性能を高める開発の厳しさを指摘していますね。記事によれば、自主規制とは関係ない6号機の新たな出玉試験項目『1600G試験(出玉率の上限150%未満)』がある限り、純増3枚だとしても1時間近くはAT・ARTの初当たりを引けない時間が必要になってくるそうです。『時間の無駄』と感じるユーザーは多いかもしれません」(記者)
確かに、単純計算した場合「1時間で600G~700G」が通常状態。つまり、初当たり確率は『1/600以上』ということになる。いくら純増が高くても「この重さ」が敬遠される可能性は高い。
一部ではメーカーの”秘策”に期待する声も上がっているが、その点をも不安視する関係者は存在するようだ。
「高い出玉性能の機種が開発されることによって起きる、さらなる『規制の強化』を懸念しているようです。もうすでに規制緩和を受け、メーカー間での抜け駆けを牽制しているとか。仮にこれが事実であれば、射幸性が高くならよう足並みを揃えなければならない。メーカーのこのような動きは不安視されてもおかしくないですね……。
まあパチスロ史を見ると、出玉規制のたびに、射幸性の高い新機種が誕生していますからね。また、他メーカーとの差別化を図るとなれば、出玉性能を高めることが一番手っ取り早い策。多くのパチンコホールやユーザーが望んでいることでしょう。
ただ、これ以上の規制となった場合、パチスロの瀕死は免れない。なので、健全な範囲内でメーカーは取り組むと思いますよ」(同)
出玉規制後に新システムが生まれ、幾度となく業界の危機を救ってきたことは間違いない。規制緩和された6号機にも期待の声が上がるのは当然だが、現時点で不安材料を抱えているのは間違いないなさそうだ。
(文=編集部)
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