パチンコ安定感は「甘デジ」以上!?「BIG1500発」…「ガンガン」回り「遊タイム」も搭載の激熱マシン
正直に告白すれば、パチンコにタイアップされている原作の多くを私は知らない。例えば、今年登場した機種のなかで、ちゃんと観たり自信を持って「知っている」と答えられるものは『ガンダム』と『エヴァ』、『カイジ』、『ルパン』くらいではないだろうか。
軒並み古い。知識や情報をきちんとアップデートしていない証拠である。ただこれは、パチンコのコア層と見られる中高年にとっては普通の状況、多くのパチンコファンは版権に影響されないで遊技するものなのである。
前述の『エヴァ』を興りとし、タイアップ元にぶら下がっていたコンテンツファンをパチンコに誘導しようとする試みはこれまでもたびたび見受けられた。『まどマギ』や少しニュアンスが異なるが『冬ソナ』などがそれにあたるだろう。
このもくろみが成功したかしていないのかはいったんおいて、では逆に原作を知らなかったパチンコファンがモチーフに興味を持って、そのタイトルなりコンテンツなりに逆誘導されるケースはあるのだろうか。
これは、パチンコでのヒットを端緒に原作が世間で再評価される現象が起こることからもわかるように、答えはYESである。その現象の先鞭となったのが『牙狼』となる。
そんな『牙狼』のシリーズ最新作は特殊なゲーム性を持つ意欲作『P牙狼コレクション遊タイムver.』。Aタイプパチンコと銘打たれた一般的な連チャン機能を持たないノーマルデジパチである。
本機は去年の11月に登場した『P牙狼コレクション』に遊タイムを搭載した機種で、タイトルそのまま。ひとつの齟齬もない。これは基本性能もそうで、6段階設定の大当り確率に多少の変更があるだけで、あとはほぼ同じ。まさに『P牙狼コレクション』に遊タイムを載っけたマシンなのである。
遊タイムは通常確率を419回転消化させると発動し、530回転の時短に突入する。本機唯一の電サポが作動する有利区間となるのだが、注意点が2つ。まず本機は内部的に50回転のSTになる場合があり、データカウンターに表示されている回転数と差異が生じる可能性がある。
もし419回以上回しても遊タイムが発動しない場合は前回大当りで潜確STに入っていたということになるので、プラス50回転を消化させる必要が発生する。表示といえば、150回転刻みでカウントダウンされる液晶の表示は遊タイムとまったく関係ないので気をつけるように。これが2つめの注意点である。
ちなみに、電チューは1個戻しで普通に打っていると無邪気に玉が減っていくので、勝負にこだわるなら止め打ちは必須か。電チューが閉じて1、2で3~4発打ち出し。基本的にはこれを繰り返すだけだが、たまに開放までの時間が長くなるパターンがあるので、その時は即座に打ち出しを止め、電チューが開いてから1~2発打ち出す。
さて、本機は打つ人を選ぶタイプの機種ではあるが、BIGなら1500発獲得できるし、その出玉で200回くらいは回せる「超ドデカスタート」も装備され、安定性や遊びやすさといったクレディビリティーは普通の甘デジ以上に発揮される印象である。
軽く遊びたい時の選択として大アリな機種ではないだろうか。
(文=大森町男)
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