パチスロ「右レバーにこだわった変わり者たち」 ~2号機名機伝説「ガルーダ&リスキーダック」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.34】
リールをスタートさせるレバーは、向かって左側にあるもの。これはもう、パチスロにおけるハードウェア面での常識である。
一方、パチスロの祖先である海外の古いスロットマシンや、それをベースとしたオリンピアマシン、そして0号機のアップライト型機などは、筺体の右側側面に長くて大きなレバーというかハンドルが装備されていて、それを「よいしょっ」と引き倒すプレイスタイルだった。
前回取り上げた『アペックス701Z』など、1990年代の半ばまで沖縄ではアップライト型機が現役バリバリで、自分も何度か現地へ赴きプレイしたのだが、長時間プレイすると右の腕や肩がけっこう悲鳴をあげたものだ。
そもそも、昔のマシンが筺体右側側面にレバーを装備していたのは、リールユニットがバネとギヤを組み合わせたメカ式だったためで、機構上そこに取り付けるほかなかったからだ。
箱型に小型化され、リールユニットが現在と同様のステッピングモーターをマイコン回路でコントロールする方式に近代化されたことで、レバーはリールをスタートさせるための電子回路上の単なるスイッチとなった。結果、小さなものが左側に装備されるようになったのである。
しかし、箱型になってシステムが電子化されてからも、頑なに右レバーにこだわっていたメーカーやマシンも少数ながら存在した。
『ガルーダ』は、1号機『ハイアップ』やその後継機である1.5号機『ハイアップターボ』をヒットさせたタイヨーの2-1号機。
仕様はボーナスのみのオーソドックスなAタイプで、2号機から許可されたフルーツやシングルボーナスといった新たな遊技機能は非搭載。
演出の要である出目についても、「ボーナス絵柄がスベってテンパイすればチャンス」といった程度のもの。正直なところこれといったウリのない非常に地味なマシンで、設置台数も伸びずマイナーなままで短い一生を終えた。
唯一、話題になった点を挙げるとするならば、「完全確率抽選方式なのに天井があった」ということくらいか。
ボーナス間で1500Gハマると、救済措置として小役確率が等倍返し状態となりコインが減らなくなるのだという。
いまでいうところの、パチンコの遊タイムみたいなものだが、そもそも2号機の規定では天井機能は禁止となっているはず。
ひょっとしたら、一部の不正改造台すなわち裏モノにのみ搭載されていたのかも知れないが、いまとなっては確かめる術はない。
PICK UP NEWS
Ranking
23:30更新- 【パチスロ「万枚」突破率ランキング】新台導入後も「変化」なし⁉
- 「犯罪行為」が目の前で…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第97話:盤面押し】
- 【新台】人気アニメ「東京喰種」スマスロ化に高まる期待!
- 【スマスロ新台『モンハン』攻略】複数のリセット恩恵が存在!! 「設定差」は○○と推測するユーザーも!
- パチスロ「1997年新規参入メーカー・ベルコの初期3作」~4号機名機伝説~『さるかに合戦&2』『ゴールデンベル』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.151】
- AIがあなたの牌譜を解析し、最適打牌を提案。雀力向上をサポートします。
- 【サミー】6号機の大ヒット機『カバネリ』の”スマスロ仕様”が展示され話題!
- スマスロで『新ミリオンゴッド』降臨の可能性も!?「最大級イベント」の展示マシンが話題に
- 【スマスロ「万枚」突破率ランキング】「コンプリート」多発の沖スロで衝撃の事実⁉
- 【スマスロ北斗・新重要数値】朝イチの天国or本前兆スタートは「高設定」に期待
- 【緊急速報】パチスロ演者「ティナ」の復帰に大歓喜!「休止した理由」を初めて語る
関連記事
パチスロ「沖縄で絶大な人気を誇ったアップライト型機」 ~2号機名機伝説「アペックス701Z」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.33】
パチスロ「知る人ぞ知る?『ジャグラー』の遠い祖先たち」 ~2号機名機伝説「ガリバー&ガリバースペシャル」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.32】
パチスロ「小役完全奪取」で機械割は「設定1でも100%超」!? ~2号機名機伝説「ビッグバン」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.31】
パチスロ「パネルを押して無理矢理7を揃える」と…!? ~2号機名機伝説「ムサシ」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.30】
パチスロ「激しい連チャン性」をひっさげシーンに返り咲き ~2号機名機伝説「サファリラリー」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.29】