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パチスロ「沖縄で絶大な人気を誇ったアップライト型機」 ~2号機名機伝説「アペックス701Z」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.33】

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パチスロ「沖縄で絶大な人気を誇ったアップライト型機」 ~2号機名機伝説「アペックス701Z」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.33】の画像1

 第4回でも綴ったとおり、我が国における回胴式遊技機の文化は、戦後に進駐軍が娯楽用に持ち込んだスロットマシンが民間に払い下げられ、バーや喫茶店などに設置されたことに始まる。

 とりわけ、米軍の占領時代が長かった沖縄は、本土のような公営ギャンブルが無かったこともあり、スロットマシンは大衆娯楽の王道としてパチンコ以上に人気を集め、そして独自の進化を遂げてきた。

 本土では、1980年に『パチスロパルサー』が登場したのを機に、従来の大きな箱型スロットマシンからコンパクトな箱型機が主流となり、それによりパチスロは急速に普及していった。しかし沖縄では、1990年代の半ば頃までアップライト型機の天下だった。

 そんな沖縄のアップライト型機黄金時代の末期、圧倒的なシェアと人気を誇っていたのが、高砂電器の1.5号機『フェニックス』と、今回取り上げるサミー工業の2-2号機『アペックス701Z』である。

パチスロ「沖縄で絶大な人気を誇ったアップライト型機」 ~2号機名機伝説「アペックス701Z」編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.33】の画像2

 仕様は、本土向けの『キューティーフルーツS』をベースにしており、BR両ボーナスとフルーツ(小役の集中役)を持つオーソドックスなAタイプ。

 ちなみに、2-1号機『アペックス701』は、本土向けの『アペックス301(EX)』をそのままアップライト型機にしたものだったが、ほとんど導入されることはなかったそうだ。

 さて、この『アペックス701Z』、先述のとおりライバルの『フェニックス』と沖縄スロットシーンにおけるシェアと人気を二分するほどの支持を得ていたわけだが、その理由は何かといえば、ズバリ「過激な連チャン性」である。

 もちろん、ボーナスの抽選方法が完全確率のランダム抽選方式になっている2号機では、正規のプログラムでは確率の範囲内でしか連チャンは発生しない。早い話が、設置されていたほぼ全てのマシンが「チューンナップ」されていたのだ。

 1990年代の初頭、本土のパチスロも裏モノによる連チャン機が全国のホールを席巻し、パチスロ人気が最高潮に達していた。

 しかし、沖縄のスロットマシンはそれより以前から、「連チャンして当たり前」な状況だった。

 自分が初めて沖縄を訪れた1994年秋の時点では、すでにそう言った状況は終息を迎えていたのだが、全盛期の頃の沖縄のホールは、本土では考えられないような鉄火場だったらしい。

 とにかく、出玉サービスやイベントが、ありえないくらいに過激だったのである。

 たとえば、ベイビー(現地でのREGの意)を引くごとに抽選券が配られて、それが所定の枚数になると夕方の抽選会に参加でき、見事に当りを引き当てられれば、「サービス台」を打つ権利を得ることができる。

 で、その「サービス台」にはスペシャルな基板がブッ刺さっていて、店が「打ち止めです」とストップをかけるまで連チャンしっ放しとなる寸法。

 抽選に当たった客の台の基板を、その場でスペシャルな基板に交換することも、ごくごく当たり前のように行われていたという。

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