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パチンコ「16R比率“7割”オーバー」の高ループ!ファンを魅了する“爆裂”דヒット要素”を見事にマッチさせた人気シリーズの原点!!

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 地球温暖化の影響からか四季を感じにくい状況になっている。それに加えて時代が加速していくなかで、さまざまな「風物詩」が世の中から消えていく。季節の移り変わりにそんなエモーショナルな感慨を抱くこともあるかもしれない。

 季節の変容といえば、わかりやすく「夏」、つまり暑い時期が長くなった。その一方で、夏の風物詩であるセミや蚊があまりの暑さに活動できないような事態にもなっている。蚊もセミも25~30度ほどが一番活発に動き、あまりに高温すぎると鳴かないし、飛ばないなどと言われている。

 また、季節のグラデーションがなくなりつつあり、いきなり夏、いきなり冬、のようにコントラストがはっきりしているような気候になって、日本的な情緒も失われつつある。先ほどの例に出した夏でいえば、七十二候のひとつ「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」のような風情を感じる場面がなくなってきているのである。

 ただパチンコにおいては、いまでも元気にひぐらしは鳴いている。難解なストーリーと多くの謎を持つ連作式のミステリーとして驚異的な人気を誇った「ひぐらしのなく頃に」のパチンコシリーズである。

 その最初の機種となる『CRひぐらしのなく頃に頂』は2013年にリリースされた。大当り確率が1/380.75となるMAXタイプと大当り確率が1/219.5のライトミドルタイプの2種類で登場したが、強力な出玉性能と原作の世界観が投影された演出群で瞬く間に人気の階段を駆け上がっていった。

 MAXタイプは確変継続率75%、右打ち中の最大出玉16ラウンド比率73%とまさに最大限の出玉性能を有するスペックとなっていたが、一方で残りの27%は突確or突時の出玉なし大当りとオール・オア・ナッシングという緊張感のあるゲーム性となる。

 命運を決める大当りの種類は、玉を盤面右側に搭載されたゲートに通すことで告知される「運命分岐ゾーン」を採用し、選択によって運命が二分される原作の構造を取り込んだ機能が組み込まれている。

 また『CR餓狼伝説☆双撃』で初搭載された電チューとスルーチャッカーが一体化したユニット「加速装置」も積み込まれ、ソフト・ハードともに完成度の高い機種としてパチンコファンの支持も得ることとなったのである。

 2013年はアベノミクス始動による好況感や2020年の五輪東京開催決定など、日本が盛り上がりを見せた年。パチンコ業界においても高性能、高機能の機種がホールに溢れた、勢いを感じられた時期でもある。

 そんななかで、この『CRひぐらしのなく頃に頂』のようにただ玉がたくさん出るだけ、連チャンするだけでなく、付加価値や演出面での出来、ヒット要素の一つである版権とのマッチングなどより高いレベルを求められるようなファンの姿勢の変化が芽生えるような時代であったのかもしれない。

(文=大森町男)

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