パチスロ「上限2400枚」に不満!? 参加人口は前年比「約94万人減」…
ホール、遊技機メーカー、販売商社などが参加する一般社団法人日本遊技関連事業協会は3月19日、同協会の広報調査委員会が毎年実施する「パチスロプレイヤー調査2020」の調査報告書を発表した。
この調査は、5号機から6号機への移行が進む中での遊技者の動向や考え方を把握すると共に、6号機の遊技状況や遊技者評価及び遊技者が求める今後の6号機を探索することが主な目的。
新型コロナウイルスの感染拡大や、パチンコ店の禁煙・分煙化などの影響度合いも把握し、パチスロ参加人口の維持・拡大に繋げるための施策を導き出す基礎資料とすることを目的としている。
調査対象は全国18歳~79歳の男女で、インターネットリサーチを実施。調査期間は事前調査が2021年1月8日~1月12日、本調査が同年1月13日~1月17日で、有効回答数は事前調査が10,000サンプル、本調査が現行プレイヤー層1,536サンプル、休止者層465サンプルとなっている。
これによると、年1回以上のパチスロ参加人口は715.7万人で、前年比で約94万人減。頻度別では「週1回」から「2~3ヵ月に1回」が約89万人減、離脱予備軍の「直近半年はなし」は2年連続で130万人以上となった。一方、週2回以上の参加人口は4万人程度の減少で落ち着いた。
以前よりも遊ぶ回数が減った理由として最も高かったのは、「新型コロナの感染が気になる」で45.6%。「勝ちにくくなった」「おもしろい機種がなくなった」といった回答も上位にあがった。
また、2020年4月からの「禁煙・分煙化」も20.9%が減った理由として回答したことから、2020年は新型コロナ感染拡大の影響、新規則機への移行、パチンコ店の禁煙・分煙化が主な減少要因と推察されるとした。
6号機の非継続遊技意向の理由については、「勝ちにくいと感じた」が40.4%で最多。「通常中が面白くない」「一撃に期待できない」「お金がかかりそう」といった回答はそれぞれ3割程度で、20円のAT・ART機で遊ぶ層は他のタイプで遊ぶ層よりも否定的な割合が高い傾向にあった。
一撃出玉と有利区間の上限に納得できない理由としては、「一撃の上限に制限がある」「上限枚数に達すると、上乗せG消化ができない」「大量獲得のイメージがわかない」「上限ゲーム数に達すると、十分に獲得できず終了する」が8割以上。上限枚数2,400枚の制限に対する不満が大きいようだ。
メダルレスパチスロで遊ぶ際に期待するものについては、「手が汚れない」「店員を呼ばなくて済む」「投入の手間が省ける」などの回答が上位。前回調査では「持ちメダルの正確性」が最も高かったが、新型コロナの影響もあり、衛生面や店員との非接触が優先順位として高くなったと考えられるとした。
これらを踏まえて「現状の6号機の不満要素である出玉性能やゲーム性の仕組みを改善すること」「衛生面で期待されるメダルレスパチスロなどで安心して遊技できる環境提供」が、参加人口を回復させるために必要としている。
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