パチンコ「3連チャンで万発」のハイスペック!?「大量出玉」と「連チャン」で一世を風靡した名作!!【レトロパチンコ実戦『フルーツパンチ』編】
大一商会が1991年にリリースした一般電役『フルーツパンチ』。大量出玉と連チャンで大人気だった老舗『大一』の名機です。
ほんの数年前まではシンプル、というか簡素なものしか作れなかったであろうデジタル部分でしたが1990年代頃から一気に華やかさを増していきました。
このフルーツパンチも例にもれず、軽快なデジタル回転音と大当り中のサウンドが印象的で、赤と緑2色のデジタルとアートのような盤面デザインも良い雰囲気を醸し出していましたね。
〇〇〇
スペック
賞球:7&14
大当り確率:1/240
出玉:2200個~4400個(調整次第)
保留1個目での連チャンが特徴
〇〇〇
当時のデジパチの大当り出玉は2200個前後のものが多かったですが、フルーツパンチは少なくとも3000個は取れる調整をしていた店が大半でした。
もちろん中には4000個取れるホールも実在しまして、尚且つ連チャンまでするのですから人気になるのも当然といったところでしょうか。
3連チャンもすればおおよそ1万発もの出玉になる訳ですから、当時としては『一発台』にも引けを取らないかなりハイスペックな部類でした。
当初は一部のホールにひっそりと導入されていたらしいのですが、パチンコ攻略誌の特集で取り上げられた事から全国区となり一気に導入が進んだのです。
インターネットもなかった時代だけに、誌面を飾る事がなければひっそりと導入され…ひっそりと消えていた可能性も否定できませんね。
そしてフルーツパンチには、「それまでにはなかった様々な特徴」がありました。
通常は始動チャッカー入賞の瞬間に大当り判定が行われますが、本機はデジタル始動開始後の左デジタルがスローに切り替わる直前に任意の乱数を拾って当りハズレの判定を行うというもの。
したがって保留玉もデジタルが回転し始めるまでは中身が空っぽの状態で、デジタル回転の予約をしているだけの事に過ぎないのです。
そしてこのデジタルの回転周期と大当り抽選用のカウンターが同調する事で1個目保留での連チャンが引き起こされていたのです。
他にもデジタル回転が停止する前のスローになる瞬間の出目で連チャンを判別する事が可能で、それを判別し一喜一憂する人もいれば、ガッカリしたくないから判別はしないという人も。しかし、これもまた人気を引き上げたポイントでしたね。
更にはデジタルを停止させず連続で回せば「240回転目に必ず大当りする」という天井的な要素までありました。その対策のため、どのホールも釘は渋かったのですが…それでも人気は衰えませんでした。
実際に今打っても楽しい台です。
電動チューリップの動きが楽しく、ついつい大当り写真を撮り忘れました。
連チャンはありませんでしたが、次は連チャンをGETしたいですね。
(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。
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