パチスロ「幼少期からドハマり」英才教育でスロッター道を邁進!? 『大花火』『吉宗』など4号機の名機たちに四苦八苦…
年齢的には5号機世代の筆者だが、パチスロに初めて触れたのは中学生の頃だ。当時、近所のゲームセンターが遊びの主戦場であり、主にポーカーゲームや競馬ゲームなどで時間を潰していた。
ポーカーでは6000枚のダブルアップに成功して「一撃万枚」を達成、競馬でも万馬券にフルベットして大量のメダルをゲットするなど、幼少期からギャンブラーの片鱗を見せていたが、これだけは飽き足らず、メダルを増やす新たな手段としてゲームセンター内を歩き回っていると、3つのリールとレバーが付いている“謎の機械”を発見したのである。
すでにスロッター養成所で英才教育を受けていた友人に「なにこれ?」と聞くと、「これはパチスロって言うんだよ」との返事が。そこには4号機時代を彩った『大花火』『ドンちゃん2』『吉宗』『北斗の拳』といった数々の名機がずらりと並んでいた。
当然、最初は目押しなんてできない。そもそもパチスロ自体の仕組みすら知らず、毎ゲーム必死にボーナス図柄を狙っていた。それを見かねた先の友人やその先輩が「ボーナスは簡単に揃わないよ」と教えてくれたが、やはりパチスロは子どもにとって難易度の高い遊びだった。それに持っていたコインもみるみる減っていく……。次第に「なんだこれは?」と疑問が深まっていき、「もういいや。競馬で馬でも育てよう」と諦めて席を立とうしたその時、“か~ぎ~や~‼”のランプが光ったのである。
これは『大花火』の告知ランプ。ボーナス成立後に光る『ジャグラー』というところの“GOGOランプ”みたいなものだ。もちろん、当時はそのランプが何を意味しているのか知らないゆえ、その状態のまま回していると、近くにいた友人が「ボーナス当たってんじゃん!狙ったら揃うよ!」と教えてくれた。
心の中では「それをまず教えてくれよ!」と文句を垂れていたが、素直に従って3連図柄を狙うと見事に揃ったのである。これが人生初めてのBIG BONUS。子どもながらとても嬉しかった。なお、目押しすらまともにできない少年の初BIGは、獲得枚数400枚前後と散々な結果だったことは言うまでもない。
これを機に“パチスロ”というものを真剣に勉強していき、ある程度の目押しはできるように。また、ボーナスフラグが成立していることを示す“リーチ目”の種類も少しずつ覚えて、簡単にボーナスを揃えられるようになっていた。いま思えば、子どもの成長スピードには驚くばかりである。
そうして、筆者は中学生ながらパチスロの基礎的な知識を取得し、回胴の世界へどっぷり浸かっていくのであった。
ちなみに、当時はパチンコにも熱中。好きな機種は『初代ルパン三世』と『不二子におまかせ』で、年中打っていた記憶がある。その『初代ルパン三世』の演出が、2014年に登場した『CRAルパン三世~主役は銭形~ 99.9Ver.』のプレミア演出(保留連?)で見ることができて嬉しかったな……。
次回は18歳になった筆者のホールデビューについて振り返りたいと思う。
(文=バイラス渡邉)
<著者プロフィール>
好きが高じて、パチンコ業界で開発業務などを経験。開発会社や某メーカーを渡り歩いた後、フリーのライターへ転身。幼少期時代から慣れ親しんだパチスロでの思い出、元業界関係者だからこそ分かる機種の新情報を独自の分析を交えつつ紹介している。
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