パチンコ『ドラえもん』や『ジョジョの奇妙な冒険』の企画も!?「業界特化」ビジネススクールの思い出

　今年7月、パチンコオリジナル実戦術のライター”おひるおかず”が話題となった。

　それはパチンコライター”ヒロシ・ヤング”の公式YouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る?」に出演したことがきっかけだ。

　同チャンネルでは”おひるおかず”の収入について言及しており、ライターとしての月収は平均して6万円。今までの最高月収は15万円で、2020年の年収は約72万円だったそうだ。

　同氏はパチンコ業界に特化した「G&Eビジネススクール」の卒業生。同スクールのアフター就職支援を受けてパチンコライターとしてデビューしたという。

　実は筆者も同スクールの卒業生である。在校時は「PSプランニングコース」という遊技機の企画に特化したカリキュラムを受けていた。

　同スクールではメーカー開発者や責任者が講師として登壇。主に風営法や遊技機の仕組みについて学んでいたが、企画を通すためのプレゼンテーション術も学ぶ機会も少なくなかった。

　実際にメーカー責任者を招いたプレゼンテーションの練習も行う。卒業前には大手サミーの取締役など錚々たる面々の前で自身の企画を発表した。

　クラスメイトは30名ほど参加していたので、プレゼンテーションは1日がかりだ。各生徒がそれぞれユニークな企画を発表したことは今でも忘れられない。

「ドラえもん」や「ジョジョの奇妙な冒険」など現実では実現が難しいコンテンツを軸にした企画が多かったが、オリジナルのストーリーで挑んだ猛者もいた。

　一番人気のコンテンツはPS2のゲーム「新鬼武者」であったが、数年後に同コンテンツでマシンが作られることになるとは誰も思わなかっただろう。

　かくいう筆者はPS2のゲーム「ペルソナ44」をモチーフにした企画を発表。5号機に変わって間もない時期だったので転落式のARTで仕様を組み立てた。

　当時はあがり症でしどろもどろのプレゼンテーションだったため、ゲストのリアクションも芳しくなかった上に厳しいダメ出しを受けた記憶がある…。

　ご存知の方もいるだろうが、ニューギンから2013年に『Persona4 The SLOT』がリリースされている。自分が関わっていないことが非常に残念だ。

　結果的にメーカーへの就職は叶わなかったが、同スクールでの知識と経験は役立つことが多かった。今こうしてパチンコ・パチスロに関わる仕事が出来ていることに感謝したい。

（文=大松）

<著者プロフィール>
　4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

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