甘デジ「過激な出玉」で魅了した「伝説の爆裂システム」に挑戦！ 大量出玉の歴史が繰り返される!?

　今年は本当に夏らしい行事を一切行わなかった。海やプールといった観光やアクティビティはもちろん、かき氷やソフトクリーム、スイカのような「食」関係すら皆無に近い。ただただ暑いだけであった。

　その一方で、甘デジ10万発は全然アツくなく、1000発以内の増えた減ったを繰り返すような塩展開。怪物・久保竜彦もびっくりの塩職人である。

　暦も9月に入る後半も後半。そろそろ反撃の態勢となるきっかけを、1ミリでもいいから萌芽させないとこのままズルズル行きそうである。気がつけば「よいお年を」なんて挨拶を交わす時期になり、10万発どころか1万発の上積みもない有り様に陥るかもしれない。

　なので、いつもとはちょっと違うような方向からスタートするとか目線を変えるなりして、変化の予兆を引き起こそうと選んだ台が『PA元祖大工の源さん』である。

　ご存知、初代『大工の源さん』で有名な「2回ループ」システムを現代に復活させたマシン。過激な出玉をもたらした伝説の爆裂機能だけに、その破壊力は歴史が証明するところ。これで10万発に近づくのは間違いない。

　しかしである。そもそも私は2回ループ機との相性が悪く、よい思いをしたことがないどころか、どこかで言ったと思うが、初代『源さん』で10万負けてくるという意味不明な企画を遂行し、マジにストレートで10万いかれた過去を持つのである。

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、そのときの負のイメージがいまでも発揮されているらしく、この『PA元祖大工の源さん』でも出した印象はほとんどないのが現実となっている。

　とまあ、ここまで初回選択の失敗に対する言い訳を繰り広げてきたわけであるが、結論から言えば「200ハマり単発終了」の10文字である。いやー、どこかで2回ループにリベンジを果たさないと。このままではいつまで経っても平行線である。いい加減、パチンコ界に名を刻む歴史的連チャンシステムの魅力を堪能させろや。

　ひとしきりぼやいたあと、さて次をどうするかと思考を巡らせるがグッとくるアイデアも浮かばなかったのでなんとなく『Pターミネーター2～連撃FULL AUTO VER.～』に着席した。

「世界三大面白い映画のパート2」のひとつである「ターミネーター2」がパチンコになったのだから面白くないわけがない。パチンコ業界で洋画は鬼門扱いされているが、本機にその法則は当てはまらないのである。

　やはり「好きである」ことは最強。どんなプロフェッショナルも「好き」には敵わないのと同様に、「好き」が最も有効な攻略法なのである。

　58回転で全回転が発生。溶鉱炉に親指を立てて沈んでいくあの名シーンとともに「7」図柄停止で確変ゲットすると順調にリミットである10回まで連チャンし、2000発の出玉を獲得することに成功。

　残念ながら時短での引き戻しとはならなかったが、前機種のいやなイメージを払拭しつつまとまった出玉によって収支もある程度リカバリーできたので良しとしよう。

【F店】
・今回のトータル出玉　－1563発（シーズン総収支　＋5725発）
・実戦機種　2台（計32台/50台）

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート（大当りさせた）台、16台/33台中・収支　－12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支　－16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支　＋3917発】
D店【実戦機種20台コンプリート、収支　＋12249発】
E店【実戦機種20台コンプリート、収支　－803発】

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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