NEW 2019.06.16 07:15

パチンコ『北斗無双』でお座り一発!?「現役最強」と極限の死闘!!

文＝大森町男

　というわけで『真・北斗無双』である。現行最高峰の出玉性能を有する圧倒的出玉感と期待を煽る秀逸な演出群で、いまなお人気爆発の機種だ。

『北斗』といえばバトル。60万台を売り上げたモンスターレジェンドマシン初代パチスロ『北斗の拳』から脈々と受け継がれてきた「北斗の血」ともいえる演出である。

　初代パチスロ『北斗』の話で恐縮だが、赤7白オーラで始まる初回バトルのラオウ豪衝波からのケーン！を超える復活パターンはなかなか難しいし、スペックとゲーム性とコンテンツマッチ度がこれほど高次元で融合した機種もなかなかないだろう。そのDNAを一子相伝した暗殺マシンが『真・北斗無双』ともいえる。

　などと、くだらないことを考えている暇もなくその時を迎えた。大当りだ。実に18回転。まさに朝イチ。お座り一発だといっても過言ではない。いや、もうお座り一発だ。実質お座り一発なのだ。なんせ、300分の1を超える大当り確率をこの感じで射止めた記憶がここ数年まったく記憶にないのである。

　と、少し浮き足だってしまったが、止まった絵柄は「2」。偶数である。そう、いわゆる通常絵柄だ。口さがない年季の入った高齢者男性パチンカーがよく言うところの「カス当たり」である。

　そして、これもまたここ数年、再抽選による絵柄昇格を、確変に入れば「ごっつ連チャンするで！」系の機種で味わった記憶が皆無だ。”びた一文”昇格しない。奇数にならないったらならない。テコでも動かない。どうにもならない。確変イヤイヤ期である。

　しかし、ものは考えよう。ごく少額の投資金で初当りを獲得できたのは僥倖だ。ミドルタイプである。下手をすればまったく当たらずにホールを後にする可能性も少なからずあったのだ。誌面初実戦でノーヒット終了というライターとしての資質や品格を編集部から問われかねない事態を招く蓋然性は、私の人間設定からいうと相当に高かったと言わざるを得ないだろう。

　このような悲喜こもごもの感情を胸に秘め、「なんだあいつもう無双で当てやがったのか」「ST即抜け単発食らいやがれ」と言わんばかりの周りの視線を受け流しつつ大当りを消化する最中に、あろうことかラウンド演出昇格を果たすではないか！

　ST獲得である。80％ループである。平均出玉6500発超である。一撃4万発も夢ではない。

　さて、バトルである。まずはキャラ選択。これが最初にして最大の難問なのだ。どの選択が正しいのか。誰をチョイスすれば連チャンするのか。非常に頭の痛い問題である。

　普通で考えれば無理をせず状況の把握につとめることがベターであるという見地からのケンシロウと思いきや、久しぶりの幻闘RUSH、奇をてらっていきなりアミバかい！と幻惑させる作戦をとろうとしたのもつかの間、一番好きなキャラでいくというベタな手法で「レイ」を選ぶ。

　STは初手が早い段階で引っかかると流れに乗れる。目標3桁以内、合格点は半分まで。と意気込むも何も怒らず30回転終了で、早くも焦りが出始めるが、ギリギリ許容範囲の70回転で一撃当千チャンスからの4R獲得で、首がつながる。

　セカンドクエスチョン。キャラを変えるか継続するか。普段のこの感じであればキャラの変更は自重するパターンに思えたが、流れが芳しくないと踏んでのアミバで勝負を賭ける。

　これが奏功。42回転でまたまた一撃チャンスで6図柄を射止めてからの16R昇格で3500発ほど確保。

連チャン終わってから写真を撮らなきゃいけないことを思い出しました……

　さて、今度はどうするか。ムードは確実に上向き。ここが時流に乗れるかの正念場であろう。うまくいっている時は変えないのが勝負の鉄則。だとはわかっているものの……久方ぶりの実戦と久方ぶりの早い当りでSTマークという上昇気流。気が上ずっている。

　どれくらいかといえば、激アツ演出だの大当りの瞬間だの、仕事で実戦しているのに写真に収めるのを忘れる新人みたいな振る舞いをしてしまうくらいである。

　すっかり舞い上がっているので、せっかくだからいろいろ楽しみたい！と無駄にはしゃぐ脳のシワが少ない渋谷のハッピービッチみたいな思考が顔を出し、思わずキャラ変更ボタンをプッシュ。

　で、選んだのがアイン。見事な浮かれっぷりである。よくわからんが。